京都の庭めぐりをしたい、厳しい冬の美しさ
京都の庭は好きだ、といってこの私の趣味性は秘めたもの
であり、もし云えば意外な顔をされそうだ。
私は長く、京都に縁がなかったがふとしたことから、京都
に行くことが頻繁になり、京都の庭を回る願望が。京都には、
正直、高校同期で京都大に行った者への引け目もあって、な
るべき近寄らなかった、のだがやはり親しい友人ができるか
どうかが重要になる。まず親しい人ができること、これが京
都に親しむための、私にとっての第一歩にして最重要なこと
となった。
私はバラを育て始めて、そこからただバラだけではない、
広い意味での造園に興味を抱き始め、ユーチューブの関連の
動画などを暇さえあれば見ている。そこかた京都の庭への
興味を持ち始めた。しばしば京都に行き始め、必ずしも余裕
の時間はないが、まめに庭も、一つは見るように努力してい
る。この前見たら風情があったのに、今度は凡庸で冴えない
印象を受けたり、・・・・・庭が変わるのでなく、自分自身
の精神が変わる、清新の状態で変わる、それも真実だと思う。
一度行って感心したのは大徳寺、本坊の南庭と東庭、高桐院
の立木を見ると、あたかも逆反射されるように自分自身の精
神状態がわかる気がする。幸い、西陣から近い。
実は孤蓬庵も観たいのだが、通常は非公開だ。公開もないで
もないが、その日に合わせて京都に行くというのが簡単ではな
い。
全体がそうだが、冬の京都の庭はどこも静かで、いたって
のんびりできていい気分がする。ちょっと足を延ばして大原
三千院の有清園はやはり冬が一番いい、
だが思うに日本の庭はどこも基本小さい、諸外国に比べ、こ
じんまりしている。大きいとされる修学院離宮でも、世界的に
見たらやはり小さいだろう、それは細かな寸法にまで気を配る
ことにつながっているように思える。
造園と庭は一体のものだが、細かい寸法を測っての仕事、庭
はあるいは永遠かもしれない。私個人の庭も、多少は進歩させ
いと考えているのだが、思うに任せない。
この記事へのコメント
30年以上前は、全国的に有名な人でしたが岡山県では無名でした。
NHKで取り上げられ一躍有名になり、旧邸宅の庭園がTVコマーシャルに吉永小百合の背景で映り話題になりました。
その重森三玲の最後の愛弟子が岡山市在住の岩本氏で「俊軒園」という造園会社を経営されています。
岩本氏の解説で京都や兵庫県にある庭園を訪れたことがあります。矢掛町の江尻記念館庭園は非公開ですが、レアな見学者のために私が解説しています。