マイクロソフトは何を考えているのか?Windows11に見るAppleとIBM提携への狼狽と焦り
マイクロソフトのリリースするPCの世界標準OS、Windows
であるがまさしく迷走を繰り返している。一貫しているという
安心感を決して与えようとしない。いかにOSのアップデート
をしようとその仕様、使い勝手に極端な従来との違いが出てい
いはずはなく、もし出たら失格OSというしかない。なぜなら、
PCもスマホも、タブレットも道具であるからである。Windows
は標準OSなのだからビジネスの世界で当然、圧倒的に使われる。
だからこそ仕様、使い勝手に段差が生じてはならないのである。
アンドロイドやMacOs,さらにiPhoneのOSも別にアップデートし
たからといって見た目がさほどというか、殆ど変わってはない
ない。MacOSはPCのOSだが破天荒に外見、機能、使い勝手が変
わったなどということはない。当然である。
Windowsの成功作はXP,7,10である。XPからVista、この先が
とんでもないOSのWindows8となった、そのあまりの不評に7
の要素、使い勝手を大きく取り入れたWindows10がリリース、
MacOSのように垢抜けた見た目の美しさはなくても、なにより
もカスタマイズが容易、多様なユーザーの要求に応えられる実務
的にすぐれたOSである。もう最後のOS,と言っていた舌の根も乾
かぬうちにWindows8の再来的なWindows11だ。
Windows11について「あまり10と変わっていない」というコメ
ントがよくネット上に見られた。これは非常に不見識な的外れと
いうしかない。とにかく使い勝手の激変、悪い方への激変、カス
タマイズ性の喪失、機能と表示の大幅な削減、スタートメニュー
の事実上の消滅、など唖然とするしかない。コアはWindows10だ
というし、だからSTART11でWindows10にほぼ類似の表示に戻せ
るのだか、ではそれならなぜWindows11の必要性があるのか、と
いう疑問に辿り着くしかない。
簡略化と外見の美しさ、これが一体でWindows11のコンセプト
となっている。いままでは室内空間、居住性と言っていた自動
車メーカーが「車は要するにスタイルですよ」と豹変したの
と似ている。
それはMacOSへの嫉妬とタブレットOSへの一体化の二つの
歪んだ幻想、思い込みがマイクロソフトを支配して、このよう
なWindows11を生んだ、このタブレットOS、つまりSurfaceOS
との一体化はあのWindows8を生んだわけだが、はからずもそ
のコンセプトが亡霊のように蘇ったといえる。亡霊ではなく、
マイクロソフトがいかにタブレットにこだわっているか、スマ
ホからの完全撤退の屈辱をタブレットでリヴェンジしたい、そ
の思いがタブレットOSとの一体化、しかもタブレット向きに
PCのWindowsOSを揃える、という歪んだコンセプトになった
といって遠からずである、それと同時にMacOSのシンプルさ、
洗練された外見に憧れたというわけである。その二つの歪んだ
幻想がWindows11という不人気OSを生んだといっていい。
だから結果、ビジネル、仕事の世界ではWindows11は見向き
もされていない。「オンライン資格確認」アプリインストール
のPCも無論、Windows10である。
Windows11の指摘される機能簡略化、カスタマイズ性喪失、
は多くの人に既に指摘されている。ぱっと見た目が大きく異る、
結果、使えないOSなのだ。
スタートメニューが消えたも同然
外観をMacOS,への羨望、タブレットOSへの一体化という考え
で外観だけは洗練でも、とにかく必要なアプリ、ソフトが全て
列挙されない。アプリがグループ化もされず、どうやって必要な
アプリを引っ張り出せるのやら、その手間は全く時間の浪費とな
る。
コンテキストメニューについて全ての機能にアクセスするには
わざわざ「その他のオプション表示」をクリックする必要がある。
タスクバーの改悪、まずカスタマイズが無効化されたに等し
い。MacOSへのWindowsの優位は自在なカスタマイズ性だが、
好き好んでこのわずか優位性を放棄している。アプリなどをタス
クバーにドロップして組み込むも出来ず、タスクバーを左右、ど
こにでも、もできない。大きさも変わらない、時計表示機能すら
ない。
既定アプリの設定がお仕着せ以外に変更は非常に困難、
ともかく、このような不見識な変更がなぜ?と思ってしまう
が
MacOSの外見の洗練、シンプルさとじまえのタブレットOS
との一体化、タブレットでシェアを上げたい、・・・・・・だが
タブレットで圧倒的優位のiPadのOSがMacOSと同じだろうか?
そんな馬鹿な話はない、PCはPCであり、タブレットはタブレット
である、別OSが当然である、スマホOSもまた別は当然である。
WindowsOSをタブレットOSにすり寄る形で一体化したい、せめ
てモバイルのカスでも欲しい、・・・・・のだろうか。
Windows10を半永久的に使うか、START11で11を10の表示、使
勝手に変更するか、やはりビジネスの世界はUBUNTUnoOSへの転
換を将来的に考えるしかないだろう。
結論としてマイクロソフトは何を考えているのか?それは
何を怖れているのか、に等しい。
IBMがAppleと提携し、企業などの業務でMacを使うケースが
増えている。日本などのようにアイフォンの人気が異常に高い
国は特にMacへの傾斜が強い。アップルはスマホ、タブレット、
バソコン、すべて堅調だ。グーグルはスマホでは世界制覇、ま
たタブレットかノートか、Chromebookをもち、パソコンへの進
出を目論でいる。マイクロソフトはパソコン専業だ、タブレッ
トのシェアは低いし、スマホは撤退、パソコンはMacに切り崩
されている。
ここでマイクロソフト?Macに似せてMacへの流出を抑えたい
、タブレットでなんとかシェアを、不安と、焦りが生んだ、す
なわち、Windows11である。
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