発掘された遊郭での近藤勇?の写真、信憑性はどこまで

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 もう半世紀ほど前にある新聞系雑誌に載った写真なので
あるが、「近藤勇の遊郭での写真」の可能性が高いとされて
いるのである。上田市のある方が保存していた写真で東大教
授、歴史学者の小西四郎氏が鑑定したというのだが、まず
「近藤勇の可能性が高い」というのだ。近藤勇の写真はおな
じみの、真正面からの角張った顔、鋭い目、への字口、頑丈
そうな骨格と、剣豪らしい画像だ。

 で、この写真、遊郭で遊女と、やりてオバサンと写ってい
るのが近藤勇?確かに似ているといえば似てないこともない
が、どうも、ちょっとという感は否めない。顔の下半分が近藤
勇よりすっと細くなっているので別人のように思えるが。

 しかし、新選組隊長ともあろうものが遊郭で記念写真など撮
るだろうか?当時は登楼など別段、さして悪徳でもなかった、
とはいうがさして自慢にもならない。単独の記念撮影があるな
ら一枚くらい、女性と写った写真があってもおかしくない、と
はいうが。年代が問題であの正面写真より前、なら不自然さは
ないともいう。また天下の剣豪が伏し目がちも妙に思える。どう
でも解釈は可能だろうが、ピリッとはしない。第一服装が新選組
でもないし、それらしい雰囲気がない。

 左にある文字、楼の名前、太夫の名前が入っているようだが、
不明瞭で読めない。別に京都でもない、ようだ。最上の字は「
金」であるのはわかる。

 小西教授は「まず七、八分は近藤勇の可能性がある」というが、
どうも全然別人のように思える。上田市のある家というのが、ま
た不自然さがある。

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