EV,絶対解決不可能な「充電時間」の問題

ともかく日本も行政によってEV強制が既成事実化されている
わけだが、政治家や官僚の政治的野心、思惑ですべてことが進
んでいることは事実だ。EVが原理的には大昔に実用化されて、
実際、エンジン車よりその単純さから歴史が古く、終戦後も、
石油資源もなく輸入も容易でなかった日本がEVと木炭車を国民
車にしようとする考えもあったが、現実的に無理があり、立ち
消えとなった。バイクすら電動化せよ、である。出川の電動バ
イク、EBの旅だが「航続距離」わずか20km、でその20kmを走
るための充電時間は最低2時間である。徹底した用途、環境が
限定されないとEVもEBも実用に供せられるものではない。それ
を東京都などは知事の政治的野心で電動バイク強制、エンジン
バイクの新車の販売は認めないというのである。無論、EVでも
同じことである。
ネットニュースに出るウェブ・カートップなども「航続距離
など心配するな」と論陣を張っている。とにかくEVにしろ、と
いいうようだ。
だがこのまま行政の決定が暴走すると、とんでもない事態が
100%発生する。
絶対、普遍的にEV化が不可能な理由は充電時間の問題である。
「航続距離にこだわるな、何度でも充電しろ」といっても、
しょっちゅう充電に時間を長時間を取られるだけのことである。
ちょっと多少でも遠距離、に行く場合、たびたび充電しなければ
ならない。充電スポットは増設されようと、充電だから回転は極
端に悪い、400kmの航続距離にガソリン、軽油などは30L必要とす
るとその燃料の注入、満タン時間はどう見ても3分~5分である。
だからスタンドでも待ち時間は短い、それでも行列的になるケー
スもたまにはあるが、さして困難さはない。
しかし短距離充電でもEVでも最低30分はかかる。30分の充電
で走れる距離は少ないから、たびたび、とまって充電をく繰り返す
意外にない。しかもEVが普及すれば充電待ちは想像を超える待ち時
間が発生する。
充電スポットは基本商売にならない(安かって高く売るのメカニ
ズムが働きにくい、長時間充電にかかり、回転は極端に悪いから)
ガソリンスタンドは充電スポットに転業できない。
東京、博多間をEVでは報告されている、まだEVは少なく、充電
待ちの発生が非常に少なくても、30分充電を8回も繰り返し、充電
の停止時間は待ち時間を含め、10時間以上かかったという。普及
すれば充電待ちは加速度的に長くなる。
昼EVを稼働させ、バッテリーが大きく減った状態で夜、充電を始
めたら急用である程度の距離のところにEVで行かねばならない、全
くごくありふれたケースである、とりあえずの充電で、といって、
航続距離、現実の使用には大きな制限がかかる。緊急車などは一体、
どうすればいいのか?である。
さらに
EVが普及した場合の電力問題
資源の制約
EVの一台のバッテリーに使うリチウムはスマホ8000台分前後とい
う、モーターのコバルトなど、すでに中国が資源を抑えている。リ
チウム資源は200年分はある、というがEVが極端に増えたらその年数
は相当短くなるし、200年分の資源があるといって、何も現実に採掘、
精錬して使用できる量は基本的な制限がある。
充電環境、停電問題
賃貸住宅、マンション住民などの充電の困難さ、地方では一家に
3台以上、車を保有はごく普通である。すべてが充電できるのか、
そのための電力が保証されるのか、停電が起きる危険性が高い。
とにかく世は脱炭素カルト、二酸化炭素一元論からの短絡的な政策
の暴走である。
深読みすれば、どうせ破綻は明らか、その後を虎視眈々と狙う勢力が
ある、ということでもある。注意深く監視したい。
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