宝塚、懐かしの写真館(259)「ポンペリイ博士」昭和11年9月、中劇場公演、全五幕
作者の言葉:白井鐵造:これは以前に雪組のためにと思って
書いたものだが、他の出し物との兼ね合いで今日まで上演が
延期されてきたが、今回やっと脚光を浴びることとなりました。
そういうことで雪組の生徒だけを使う予定でしたが、今度は
三浦時子、橘薫、葦原邦子も出ることになり、その配役の豪華
さは中劇場には惜しいような気がする。物語の舞台は特にどこ
の国という設定はなく、ただ欧州のある小さな町としました。
主役の葦原は今回はあまり同情されない憎まれ役なのでファン
から叱られるかもしれません。たまにはこういう役もいいので
はとも。
〈解説〉ある町へ一人の浮浪者が現れました。何処も不景気と
見えて、だれ一人雇ってくれません。腹ペコで歌などを歌って、
ごまかしています。ところが犬も歩けばで、警官に追いかけられ
た泥棒が彼にカバンを預けて逃げます。開けてみると札束がわん
さか。有頂天になっているところw警官に見つかり、泥棒と間違
えられて早速、拘引されそうになったので脱兎のごとく逃げ出し
ます。
話かわってワイリング家でじゃ知り合いの若者、フリッツが
パリまで迎えに行った養女のビアンカの家庭教師、ポンペリイ博士
が来るのを待ち構えています。だがフリッツはパリで金を使い果た
して博士を連れてこれませんでした。そうしたら、その邸宅にあの
浮浪者ビンデルが紛れ込んできて、フリッツが彼をポンペリイ博士
に仕立て上げます。
配役 ビンデル 初音麗子
ワイリング 室町良子
ロイマン夫人 梅香ふみ子
巡査1 春日野八千代
巡査2 神代錦
ハンス 千村克子
下女1 春日千鶴子
下女2 櫻戸春子
ミチイ 三浦時子
エルゼ 橘 薫
フリッツ 葦原邦子
リナ 藤花ひさみ
ビアンカ 大空ひろみ
藤花ひさみ:リナ
大空ひろみ:ビアンカ
三浦時子:ミチイ、橘 薫 エルゼ
フリッツ:葦原邦子
春日野八千代:警官1
橘 薫
三浦時子:ミチイ、ポンペリイ博士
春日千鶴子、櫻戸春子 下女1,2
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