岸田首相、ウクライナ訪問、G7でいい顔をしたいだけ、本当に「いい顔マニア」だよ
それにしてもロシアとウクライナの紛争について日本のメ
ディアは伝えないことが多すぎる。2014年2月にウクライナ
にクーデター政権ができ、それいらい、東部のドンバス地域
のロシア系住民への攻撃は先鋭さを増したのだが、いかんせん、
その事情を日本を国内メディアは伝えようとしない。いつも
通りの御用メディアの極みである。国民を無知な状態にして
置くのはこの国の伝統だろうか。
さて、岸田首相は「G7の議長国」としての意識で「ウクラ
イナを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談し、ウクライナ支援
を議長国としても明確化する」という。だが世界で「G7]にこ
れほど関心を持つ国、国内メディアがこれほど大袈裟に伝える
国はG7加盟国、日本以外の国のメディアでは全く見られない
現象である。日本は国連常任理事国でもなく、EU加盟国でもな
く、NATO加盟でもない、ただただ日米安保、日米合同委委員会
の占領継続!体制にある国でしかない。関東の空域も日本の航空
機は今もって自由に飛べない。そういう国際的地位の低い日本に
とって「G7」は天にも昇るような晴れ舞台というわけである。
日本以外の加盟国も世界の他の国々もほとんど関心は持っていな
い。
どこまでも「自由と民主主義陣営」西側の国という建前は日本
の保守政権にこれほどありがたく価値のあるものはない。海外で
、例えば国連人権委員会で「日本の中世司法、代用監獄」を指摘
されたら日本代表が「シャラーップ」と絶叫したように、日本のの
外面は、現実の国内の状況と乖離しようと、そこまでも「自由と
民主主義」の国という「建て前」こそが日本の政権を支えている
偽装の屋台骨ということである。
岸田首相は小池百合子東京都知事と多少、色合いは違うが「
空気を読む」ことにすべてをかける点で共通性が高い、国内の新
型コロナパンデミックへの「空気」を読み取って、世界でほぼ唯
一、「鎖国」を長期間貫いた、日本人は一般に親米感情が強いこ
とを利用し、アメリカの現政権との蜜月を演出する、といって
アメリカは岸田などには何の関心もなく、訪米、バイデンと「会
談」してもアメリカのメディアの報道はほぼゼロである。より
親米的であることのスタンスが政権強化につながる、とは自民党
のコンセプトでもあるからロンとヤス、安倍とトランプ、に続く
堂々巡りの対米従属であるが、この堂々巡りはいわば金のなる木
のようなものなのである。
安部元総理の国葬もやって「いい顔」をしたい、保守系メディ
アは喝采するに決まっている、まして日本だけにとっては至宝の
「G7」を地元広島に誘致、開催だから天まで昇り、宇宙空間に
まで飛び出しそうである。
もう、岸田が云うことは、古い表現だが壊れたレコードの限り
ない繰り返し、「自由と民主主義の」先進七か国、は「ウクライ
な支援」を行い続けることの正当性、また「脱炭素」でも特にEU
加盟国におべんちゃらで何でも約束するだろう、外面は具体的な
人権侵害を指摘されたとき以外は、徹底して「世界で最も人権
が守られいる日本」「自由と民主主義」の先進七か国、そこに
「日本も入っている、どうだ、すごいだろう」というわけである。
そのためには無限に「いい顔」をする、それをほめそやす、国内
メディアというわけである。国内メディアは基本、全て絵にかい
たような御用メディアばかりである。
やれやれ、この茶番劇は半永久的に続くことだろう。
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