ネコ科の動物に腎臓病が多い理由、AIM説は正しいのか?
ネコノミクス、猫人気はすさまじい、猫は窮極の可愛さであ
るが、愛する猫と長く一緒にいたい、と思っても猫の寿命は
どうも長くはない。命を落とす理由の一つ、しかも大きな理由
が腎臓病である。このテーマは獣医学の領域だが、平均寿命で
いうと猫のほうが犬より多少、長いという。以前に比べると犬、
猫とも寿命は長くなっている。犬なんか以前は残飯処理機と言
われていたくらいだが、今は大事にされているようだ。猫も、
昔なネズミを食べろ、だったが、今はまずないと思う。基本的
に犬、猫は7~8歳以降が高齢期になる。
「人間医学誌」の記事を読んで、のことである。
だが猫に関しては腎臓病が大きな死亡原因となっている。これ
は猫だけではなく、猫族に共通のメインな死亡原因である。トラ
やライオン、ヒョウ、ジャガー、チーター、ピューマなど腎臓病
を多発させる。動物園でも猫科の生き物は8年程度しか生存せず、
その死因はほぼ全て腎臓病だという。チーターなどそれですぐ死
ぬから動物園で繁殖は無理という。したがって獣医学の大きなテー
マであるという。
実は東京大学の生命工学センター分子病態医科学の宮崎徹教授
がある「タンパク質」を発見した。宮崎教授はこのタンパク質を
マクロファージの細胞死を抑制するというのでAIMと名付けた。
apotosis inhibitor of macrophage,dearu.
AIMというタンパク質は体にたまる「ゴミ」に付着し、ここにゴミ
がある!という札をとなる役割があるという。AIMはゴミのありか
の札であり、その回収を催促させるような役割という。
なおAIMはマクロファージが産生するという。
AIMは哺乳類の血中にみられるタンパク質で、普段は血液中の
免疫グロブリンM、すなわちIgM抗体が五つ組み合わさった「五量
体」と呼ばれるものに付着しているが、ネコ族ではAIM生成遺伝子
はあって、タンパク質も作られるが活性化しない、他の哺乳類は
対名にゴミが溜まるとIgM五量体からAIMは分離してゴミに向かっ
てそのありかの札の役割を果たすが、ネコ科にはそれが起きない、
ゴミにAIMがついていたらマクロファージがゴミを捕食するが、そ
れができない。
ゴミは体内にたまるばかりでこれが原因で腎不全を起こしやすい、
ネコ科の生きもの、というが、
この説にも反論があるようだ。それが即、腎不全に通じるもの
か、確証がないというのである。
ともかくネコを飼う人は猫をよく観察し、体調管理を、という
が特効薬があるのかどうか、「ルミンA]という人向けの薬品が効果
的という説があるというのだが、
ルミンAは私も服用している、ただし高価である。猫の腎炎に有効
とはすでに世間に流布されているが、さて、どうだろうか。私には
別段、効果はないようだ。

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