懐かしい日本の情景(63)彦根市、水道のない街(1955年』
昭和30年、1955年の夏の滋賀県彦根市、水道がこの当時、
まだなく狭い石畳の通りも、、両側に軒を重ねて潰されたよ
うな家並みがあった。旧式な手押しポンプが、各戸ごとに道
路にはみ出していた。
彦根市の路地:白壁の土蔵作り、格子戸の連なるこの一帯
は、仏具店の多い新町通り。昼間でも通行人は滅多になく、
ひっそりした路地で、子供たちが多い時代でもちらほら、に
過ぎなかった。
彦根市の夏の夜市、銀座通りと呼ばれたこの通りは、二と
七の日に、夜市があった。この日以外は夜の商売は禁止だっ
たという。
日本舞踊の盛んな土地柄、といっていいのか、年頃の娘は
日本舞踊を仕込まれていたという
彦根城、初めて見た人は「意外に小さい」と一様に言うそう
だが。東海道唯一の城だという、この当時。名古屋城もまだ再
建造されていなかった。
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