差し歯を生涯、もたせる方法、普通に使うと必ず土台の歯牙が崩壊、消滅
補綴物維持管理制度というものがある、歯冠補綴(しかん
ほてつ)物、の装着後2年以内は保険を使って再製作でみな
い、つまり自費ということである。差し歯、と云うと前歯の
ことと思いがちだが要は歯髄を除去した歯にメタルで土台を
セットし、その上に前装冠、クラウンなどを嵌め込んだもの
である。だから歯髄はそのまま、生活歯を削っての歯冠補綴
、前装冠でもクラウンでも、「差し歯」とは言わない。また
一部を削って金属で補うインレーも差し歯ではない。
で歯科臨床であまりに多用される抜髄(歯髄を除去)して
メタルコア、レジンコアなどで土台を作り、その上に本体の
前装冠、クラウンをセット、つまりツーピースである。別に
土台もクラウンなども一体で、ワンピースで作っても同じこ
とだがトータルでの保険点数が高くなる。
ともかく歯髄を除去、そこにクラウン、前歯は前装冠、ジャ
ケットクラウンなどをセット、・・・・噛んだ具合も自然の歯
と同じだし、、外見も変わらない、臼歯は金属でも見えないか
ら構わない、・・・・で喜んでいても早晩、
必ず土台となっている歯根部分、歯牙が破折したり、摩耗し
て消滅に至る。歯根もなくなったら、そこに何もない。隣接で
自然な歯、また別の差し歯があればブリッジで、もあるが、そ
の手法を繰り返すから結局、差し歯もだんだん消滅し、義歯の
選択となってしまう。上顎ならまだしも、下顎で義歯は難しい。
で差し歯、歯髄除去の歯への補綴物、を可能なら生涯もたせ
る方法はあるのか?
ある、それは唯一である。
差し歯で決して噛まないこと、使わないことである。自然歯が
離れた部位にあればそれだけで噛む、それが無理なら
口蓋、舌を使って時間をかけて口腔消化する、という習慣を
つけることである、人間はまず圧倒的多くは長く生きれば歯を失
う、その後義歯化インプラント、どちらも自然ではない。その
場合も口蓋、舌による咀嚼、消化は絶対に重要である。
では生活歯、歯髄そのままで全体をカバーしたクラウンなどは?
内部の歯は過湿になって徐々に必ず融解して消えてしまう、残る
歯根はわずかである、差し歯の土台の歯根よりわずかで再使用は無
理である。生活歯にクラウンをしないことは重要だが、現実の歯科
臨床を考えれば難しい。噛まなくても内部融解する。
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