倉敷駅周辺鉄道の高架化は現実、やるなら倉敷市単独でやるしかないかも

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 JR倉敷駅周辺の鉄道(山陽本線、伯備線、水島臨海鉄道)
の高架化事業が難航、実質、「もう無理では」という諦めの
声さえ聞こえてくる。知り合いの倉敷市役所の知人が「倉敷
市がもはや体面だけで言い続けている、まあ区画整理事業だ
けは進んで街並みはすっきりした」・・・・・1998年に正式
に国の新規着工準備個所に指定されたのだが、進むのは「そ
の気」になった倉敷市の区画整理事業だけ、ほぼ完了という
報道もある。

 確かに街の中心を鉄道が地面をは走っていたら都市機能、
生活への阻害は計り知れない。さりとて、では日本中の一定
規模の都市では鉄道がすべて高架化されているわけでもない
。大都会なら地下鉄という手があるが、対費用効果の乏しい
地方都市では地下鉄など無理、となると高架以外にないとい
うことにはなる。実際、倉敷市は倉敷駅周辺の信号を渡らな
いとアリオ倉敷SCなどにも行けない、この信号は渋滞し、ま
さにネックではある。

 JR倉敷駅周辺のマンションラッシュはすごい、猫の額ほど
の空き地があれば、どうやって建設できた?といぶかるほど
のスピードですぐ高層マンションが建設される。駅のかなり
南になるが大規模?複合施設「あちテラス」も開業した。
土地区画整理事業はほぼ完了、・・・・・だが新幹線もない
倉敷駅という地方の在来線のみの駅周辺に住むメリットは
現実考えにくい。日々の生活では完全車社会にもかかわら
ず車の移動は渋滞に阻害されやすく身近なスーパーは少な
い。正直さしたる、SCがあるわけでもない。イオン倉敷は
遠い。東京や関西に仕事で、また観光などで新幹線とおも
っても、倉敷駅からは在来線で岡山、かったるい。新倉敷
駅なら,こだまのみ停車でも岡山駅まで10分だ、すべてが
停車の岡山駅に余裕で10分の新倉敷駅のこの点の優位は
圧倒的だが、・・・・・・

 2013年の岡山県が試算した工事費は609億円だが資材な
どの高騰、さらに不足で工事費は最低倍増だろう。国の
負担が55%、岡山県と倉敷市が22.5%ずつ、JR西と水島
臨海鉄道で7%。これでは100%に合わないように思える
が?基本はこのようになるということだろう。

 だが、JR西日本は在来線高架化などにもはやビタ一文も
出さないだろう。岡山県が出し渋っている、「倉敷ばかり
に予算は使えない」という。国は55%!国の予算は苦しい
というから?これも簡単ではない、国が出すなら、岡山県
の負担も倉敷市で、だが実は倉敷市の内情も火の車である。
国からすれば県都でもない、ただの在来線に、という軽視
の本音は否定できないだろうり

 ごく駅周辺というなら地下道案など検討と思うが、やはり
代替案で岡山県は提案している。もう高架はやめて地下道で、
というようだ。

 日本の経済は低迷を続け、超々高齢化は進む、鹿児島市
のように県負担もかぶって高架化を実現という例も話題に
なっているようだ。だがJR分も負担を覚悟だろう。

 先行きの高架化実現の可能性は50%もないと思われる。
それが遠からずの予測だろう。代替案にはまだ乗らない倉敷
市であるが。


 

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