H3ロケット打ち上げ失敗、金正恩の高笑いが聞こえる、「どうした、日本」

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 いまや地上地獄、食人収容所列島と悪名たかい北朝鮮だが、
ICMのロケットの打ち上げは続々である。失敗もあるが、結果
は成功にこぎつけ、ものにしている。だがJAXAによる日本の
ロケット打ち上げは昨年のイプシロン6号失敗につづき、今日、
2023年3月7日、H3ロケット打ち上げに失敗した。二段目ロケッ
と、H1の熟成のようなロケットで十分、経験は積んでいるロ
ケットのはずだが、二段目への点火が確認されず、自爆の司令
が送られた。あえなく失敗である。米中ロのように日常的にバ
ンバン発射するには余りにほど遠く、発射が「まれな出来事」
という日本ではノウハウは蓄積されず、ロケットの商業マーケ
ット参入もまず難しい。

H3としては事実上最初の発射であるにもかかあらず、いきなり
本番の気象衛星搭載は無謀だった、との批判もある。それは確
かにそうだ、だがことはなぜ二段目に点火しなかった、という
点に尽きるのである。当然ながら、その原因究明に、と思えど
も爆破し全く機材が回収されていない。道のりははるか遠い。
宇宙航空における実用性に弱い日本である。2段目の点火にし
ても一系統がトラブったらサポート系統があるはず、全部ダメ
というのだからお先真っ暗かもしれない。


 それにしても発射までの日本語のカウントときたら、なんと
も締まらない。みていてロケットの爆発、上昇もガタピシ感が
あり、なんとも頼りない。米ロのロケットのような剛性感が感
じられないのはなぜか。

 別にロケットに詳しくもないが、ナチスドイツがフォン・ブ
ラウン博士の指導の元、V2ロケットを成功させ、実用化して、
もう80年になろうとしている。ロケット自体はいわば「枯れた
技術」で周辺の技術の進歩も相まって、「失敗」自体世界では
あまり見られない。初期の日本のカッパロケットは日本のロケ
ット技術を高めて確立したものだが、失敗も多かった。「だっ
て最初から傾いているじゃないか」と嘲る言葉も合った。戦後
は日本は宇宙・航空分野では世界に遅れを取った。旅客機はMRJ
はついに断念された。もはや本格的な国産旅客機は出ない。

 H3ロケットは三菱重工が基本的に組み立てている。MRJも三
菱である。何かと三菱重工製は問題を頻発させている。まず成
功と思いきや、二段目に点火せず、あまり見られないトラブル
だという。基本全て失われたから、また原因究明に時間がかか
る。2段目着火は基本中の基本で、いまさらこれが、で時間は
際限もなくかかりそうだ。三菱重工株も失敗後、下落したとい
う。

 だが北朝鮮、金正恩の高笑いが聞こえてきそうだ。ネトウヨ
方のH3失敗への反応はどうあろうか、北朝鮮も失敗は多かっ
たがまずは打ち上げ技術はものにした。日本ほどの失敗はない
。いかに食料不足、食人さえはびこると云う最悪の収容所国家
でも、制裁下、ロケット技術は日本より上であることは明白だ。
その技術力は脅威である。日本のロケットの劣勢も明らかなの
である。成功の連発は北朝鮮である。他方で惨憺たる食糧不足
、パンパンに豚のような金正恩に対して、がりやせ、さらに餓
死者続出の北朝鮮、日本はロケット技術が低く国民の食糧はま
ずは十分、日本が幸せに決まっている。同時に商業用ロケット
からは日本は事実上、脱落が決まったということである。さら
に日本の科学分野での国力低下を招くわけである。

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