北朝鮮は本当に「芸術を大切にする国」だったのか?収容所で虐殺された無数の芸術家たち、崔承喜、また永山一夫
北朝鮮は敵対的とみなす外国によく「無慈悲」という言葉
を使うが、その発端は北朝鮮の収容所における「無慈悲」の
徹底、収容所のコンセプトが「徹底した無慈悲」なのだから、
外国に対しても同じ「無慈悲」というのが国家原理なのだろう
う。人類史上、最悪とされたナチスの絶滅収容所であったが、
その存続期間の長さ、残虐さ、罪なき人をほぼ死においやると
いうナチスの絶滅収容所と同レベルで継続期間は遥かに長く、
この先、いつまで続くやらわからない北朝鮮の強制収容所、
「革命化区域」と「完全統制区域」、監視兵などには「人間
と思うな」、「いつ殺してもいい」というのだから、トータ
ルの悪行は人類史上最大だろう、だがそのような国家が日本
のごく近くに存在している、だからやることなすこと悪辣、
無慈悲で日本人拉致などを金日成、金正日などが命令して
いたのである。史上空前のデタラメ国家だが、・・・・・
ある時期まで日本では「北朝鮮は芸術を大切にする国」と
いう噂、風評が半ば信じられていた、というのは信じている
人達が結構いた。北朝鮮は建国直後から粛清の国、大粛清の
国であり、金日成こと金聖柱は抗日闘争から朝鮮戦争まで、
金聖柱よりはるかに武功のある同志たちを「自分ひとり尊し」
とするため、次々、アリもしない罪名を着せて粛清、その「
自分一人、わが子に継がれる血統のみ絶対」のために、疑心
猜疑の粛清、密告社会化、早々に強制収容所を設置、次々と
増殖させ、無慈悲!な残虐性はとどまるところを知らない。
収容所に入れるのは罪なき人ばかりであり、同時に完全統制
区域は広大で核開発と表裏一体の存在でもある。
なぜ北の強制収容所に触れるかと言えば強制収容所を語ら
ずして北朝鮮は語れない、疑心暗鬼の猜疑心の虜となった醜
い金一族のためのみの人類史上最悪国家、・・・・・なのだ
が多くの芸術家も収容所に放り込まれ、家畜以下の悲惨な扱
いの挙げ句、短期日に命を落としてる。
著名な筆頭は戦前からの国際的大スターだった崔承喜、そ
の娘、安聖姫、、北の文化省次官の夫の安漠年も1967年10月
ころにブルジョワ分子として逮捕され、収容所に送られ、食
料さえ与えられず暴行を受けたため正味、二年も経たず死亡
したという。1967年5月に金日成より遥かに武勲を上げた同志
を粛清し、一気に悪質化したが、その影響で崔承喜の一家も
死に追いやられる羽目となった。
北朝鮮はごく特定の国家的宣伝となる金日成子飼いの舞踊
団にのみ保護を与え、ある時期までは海外にまで公演を行っ
ていた。それは万寿台芸術団だが、完全に史上最悪の無慈悲
国家の道具である。芸術が本質を自由な創造とするならその
対極にある反芸術だが、1970年すぎまではまだこの存在で「
北朝鮮は芸術を大切にする」と云う全く誤った思い込みを
抱く人が、・・・・・日本にもかなりいたのだ。
ところが父親が韓国出身、在日二世の声優、俳優だった永
山一夫である。日本のドラマ、さらに軍国映画までに出演
していた。1971年10月22日、北朝鮮帰還事業で父親が韓国
出身なのにもかかわらず北朝鮮へ、以後、一切、音信不通
消息がない。父親は韓国出身にもかかわらずそれ以前、北に
帰還していた。
俳優で日本では成功していた永山一夫はなぜ北朝鮮に息子
二人と帰ったのか。それは朝鮮総連の大きな宣伝、洗脳工作
があった。「北は芸術を大切にする国」に騙されたのである。
北は「芸術」を金日成一族の利益のためのみに利用し、それ
以外は抹殺する、というのが真実であった。
1972年の5月か、万寿台舞踊団が来日、NHKがそれを放送
した。その後高校の日本史教諭あの大森先生(日共系、部落
問題では権威?)が授業中に
「うちのバアサがテレビを見て、『おいおい、朝鮮人もう
めーじゃねーか』、まあ不幸な教育を受けているからな、とに
かく芸術を大切にする国だから」
まだ日本共産党と北は友好的?だったのだろうか。そうとも
いい難いがまだ当時は北朝鮮の実態が全く明らかにされず、そ
の悪行も知る人は日本では少なかった。だから大森先生のよう
に「芸術を大切にする国」
帰還前、永山一夫は「芸術を大切にする国:を帰還の理由に
挙げていた、・・・・・・だがどうなった。
北は徹底した階級社会であり、日本から帰還したものは、日本
人妻も含め、最下層に置かれていた。9万人以上が帰還したと云
うが実にその30%が強制収容所に放り込まれ、ほぼ死亡したので
ある。ただ資本主義国にいた、というだけで、スパイ扱いである。
永山一夫のように芸人で成功し、日本ギャング映画、ドラマや、
日本の軍国映画に出演経験があるとなれば即座に収容所にブチこ
まれ、無論、子供もろともだ、早期に虐殺されたことは火を見る
より明らかである。「一切消息不明」音信不通は当たり前である。
まず1973年末までに永山一夫は死亡していること間違いない。し
かも軍国日本の宣伝をしたとうのだから、なぶり殺されているは
ずである。
「芸術を大切」は「芸術を利用」である、その枠に入れない芸術
は全て抹殺、芸術家は粛清、強制収容所の中でである。基本的に、
芸術を最も踏みにじる国が北朝鮮である。
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