宝塚、懐かしの写真館(295) 『ジョコンダ姫の扇』1935年3月 中劇場花組公演
作者:小笠原喜美子(二つの顔で)哀しみ、喜び、それが今
一度にやってきた、なんという喜びでしょう、兄、小笠原
長幹伯の死!脚本当選の喜び、この二つが、それである。
ときも時、それが同時に、片頬には涙、片頬には喜びが、
伯爵の死は心臓麻痺である。私は脚気を病んで真像を悪く
し、昨年は銀座の真ん中で脚気発作で倒れてしまった。
あの現行は昨夏、病床で書いた。病床の私は新しいレヴュ
ウ形式も学ばず、見ることも出来ず、音楽学校時代に学ん
だオペラの知識を頼りに書いた。甚だクラシカルになった。
レヴュウは絢爛たる部隊、あの目まぐるしい動作の連続と
思っている方には私の作品はお気に召さないかもしれない。
だが筋がない、目まぐるしい動きだけより、内容なのだ。
だが兄はこれを見ることはない、静かな物語風な「ジョコ
ンダ姫の扇」を・・・・・・
作者:小笠原喜美子さん
神代錦:扇のソロ
宇知川朝子:ロミヤス
久美京子:ジョコンダ姫
岡真砂:カタリナ
扇の踊り子:梅野愛子、二葉みちる
村の娘:常磐君子、村の若者:加茂なか子
公爵夫人:大町かな子
神代錦:ソロ
出演メンバー、
後列:江川鈴代、打吹たもと
中列:二葉みちる、大路多雅子、久美京子、宇知川朝子、梅野愛子
前列:加茂なか子、常磐君子、秩父晴世、月野花子、安宅関子、
早瀬千代子
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