病気はほっときゃ治る、ただし条件がある
大病院はいつも外来がごった返している。最近は大病院は
紹介状が必要とはいうが、別に紹介状なしでも断られるわけ
でもない。ただ請求が高くなる。
日本は病院の数がダントツ世界で一番多い、8千数百だとい
う、日本は病院の新規設立の融資体制が整っている、病院の
開設意欲が非常に高い、もちろん歯学部卒業者のクリニック
開設意欲ほどではないにせよ、相当高い。あれやこれやで
病院数は世界一、世第二位のアメリカ、医療大国であの国土、
人口も日本の三倍近いが6千を超える程度の病院数なのだ。
それだけの病院数だからその経営を支えるのは日本国民は相
当な病院通い好きにならなければならない。「病院に行こう」
という映画まで出来るくらいである。
「病気は病院(あるいはクリニック)に行って治すもの」とい
うことが徹底的に叩き込まれる。既成メディアも決して現代
医学の営業品目に疑問を投げかけることはない、といってい
いい。以前は医療被害などもたまにはメディアが取り上げて
いたが、最近は逆に被害を言うと「陰謀論を云うな」と攻撃
されるくらいだ。その流れはついに「新型コロナ」に結実し
た、国内要因だけではないが。
大まかに言えば、病院が病気を治してくれるわけではない。
入院によって逆に病気が往々にして悪化することは普通であ
る。慢性的疾患での入院は致命的な悪化を招くケースも珍しく
ない。医療病というのか、医療行為によって悪化するのである。
極端に言えば、実は極端ではないのだが、あのつらい歯痛も
、実はほっときゃ治る。消えてしまう、痛みが辛ければ鎮痛剤
を飲むしかない。ここでガリガリ根管治療などをして「完璧に
治った」と思うと実は歯の寿命を大きく縮めてしまう。
医学というものが現代社会であまりに大きな存在となって、
人間の意識の上でも「医療無なくして治癒はない」という相当
堅固な意識が植え付けられている。やむを得ない面はあるが、
病気の本質、(節制をやったという条件下で)ほっときゃ治る、
ということが全く忘れ去られている。「病気と思ったら、すぐ
病院、医療機関へ」とはいうが、治らないものは病院に行って
も治らない。だが治る時が来れば治る、待てば海路の日和あり、
である。だから焦ってあまり医療を受けないことも大切な知恵
のはずだが、なかなか現代ではその本質が忘れ去られてしまって
いる。
無論、アトピーにはプロトピックが特効薬だ、安全である。だ
が不思議と皮膚科はプロトピックを処方せず、ステロイドばかり
出したがる。医原病と云うがステロイドは怖い。
腎臓病では有効な処置も処方もないので片っ端から人工透析に
回され、戻れない橋を渡る。
有効な場合も無論ある、分子標的薬などは比較的新しいが有効
である。ガンに外科手術、は逆効果となることが多い。ただそう
でもしないと医療機関はまとまった収入が得られない。
神経質にならず同時に賢く節制する、そうすりゃ、病気は逃げて
いってくれるものだ。また逃げなくても、上手に付き合えるものだ。
病院に行って病気を悪くしない心がけは重要だ。病気は自己責任で
ある。他人が治してくれると思い込んではいけない。
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