太宰府高校野球部の投手、ライナーの直撃を胸に受け死亡。硬式野球ではこの危険は原理的には防ぎようがない

この5月3日、福岡県の太宰府高校野球部が練習試合で投手
がライナーの直撃を受けて死亡した。硬式野球では投手へのラ
イナー、バッターへの死球が最も危険で頻度ではバッターの受
ける死球が投手へのライナー直撃より遥かに多いが、可能
性としては投手への直撃の危険性は常にある。硬式野球の使用
ボールは極めて硬く、石同然である。石よりは軽いかもしれな
いが、石に準じるといってよい。それをバッターが頭に受けた
り、今回のように猛烈なライナーが投手を直撃、また胸だった
ショック死の可能性は低くはない。バッターは最近はヘルメッ
トは顎の部分までカバーする安全性を考えた進歩したものに
なっているが、投手の安全装備は事実上困難である。急所部分
になにかあるようだが、それ以外の部分へのライナーはうまく
避けるか、グラブで処理するか、でもしないと、どうしようも
ない。胸部へのライナー直撃はそれほど頻度は高くないにせよ、
その可能性は常にある。野球のバッティングのセオリーで、い
わゆる「ピッチャー返し」というものがあるが、これは非常に
有効なバッティング、攻撃ではある。投手は我が身を守るフィ
ルディングガ要求されるが、ほぼ中心方向の猛烈ライナーはど
うにも処理は難しい。
ともかく野球、硬式野球は石のような硬いボールが猛烈なス
ピードで襲ってくるから、非常に危険なスポーツであると云え
る。滅多にないが危険は常に存在する。いつ死亡事故が起きて
も不思議ではない。
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