つぶやき館　(元祖つぶやき館)　移転しました

　　
　突拍子もないことを云うようだが、今まで生きてきて野球、
プロ、アマ問わずで最高と感じた投手は慶応の長谷部投手、(
長谷部優)なのである。最近はNHKであまりテレビで東京六大
学野球をよく中継していた。まあ、人気選手も多かった。慶
応で目立ったのは外野手の松下勝美、清水東高校、またその
二年後輩、同じ、清水東高校の山下大輔、投手ではなんとい
っても岸和田高校出身の長谷部優投手、それと「はせ」が共
通の長谷川投手、一試合、長谷部、長谷川の継投でノーヒット
ノーランなんてあった。土佐高校からの萩野、同じ左腕だが
印象がない、甲子園から知られていた萩野だったが、大学で
は長谷部投手が数段上、だった、というか・・・・。その、ピ
ッチングフォームが絶品、バックスウィングが絶品で、そこか
ら繰り出されるストレート、カーブと球種は多くはないと思っ
たが端的に言えば見ていて痺れるようなピッチャーで、それ
以後もそんなピッチャーにお目にかかったことがない。それ以
外で魅力があったのは市和商のエースだった野上俊夫、同じ左
腕、「レベルの高い左腕」で知られていたが柔らかいフォーム
から投げ込むストレートは鋭く、選抜に出場、三重高校戦で、
ノーヒットノーランを記録している。ただ威圧感もないので
甲子園で試合前、野上を見ていた相手高校の選手が「なんだ、
すごい左腕と言うけど、野上ってたいしたことないじゃないか」
とか、それ一理はあるが、実はやはり最高レベルの左腕だった。
まあ次はハワイ出身の大学野球、日べ大学野球でも活躍した
、クライブ・タツノ投手かな、力感があふれ、バックスウィン
グからすごかった。でも結果伸び悩んだが大学時代はすごかっ
た。

　しかしただ一人と言うなら長谷部投手だろう、高校は岸和田
高校、昭和43年、1968年、大阪予選夏の大会で決勝進出、甲子
園で夏優勝を果たした興国高校に敗れた、丸山丸目の興国バッテ
リーだった。高卒時、阪急に３位指名されているが慶應に。

　・・・とにかくあのバックスウィングは魅力があった。外角
に配球されるカーブは早稲田の矢沢、荒川、小田義人らも手こ
ずった。

　慶応を出て松下、・・・・プロに行かなかったのは正解だろ
う。松下のときのフォームはもう、大学時代の華麗さは消え失
せていた。しかし実績は残している。