昭和の「巨人、大鵬、卵焼き」のウソ、大鵬と卵焼きには疑問符

俗によく言われるが昭和、1960年代に妥当という意味で
子供に人気があったのは「巨人、大鵬、卵焼き」だという
フレーズ、あたかも絶対的な世相を表す表現のように信じ
られている。たしかに子供たちに、と云うなら巨人は人気
だった、何よりも王、長嶋というスターが入団、これを見
事に育て上げて大スターにした、ことは巨人の不朽の功績
、というのか成功だった。王選手は高校から入ってきた。
長嶋は1958年、王は1959年に、長嶋は大卒ということも
あるが入団直後からバリバリ打ったが、王は打者に専念、
高校では選抜優勝投手だった。だがプロではさっぱり打て
ず、「王は王でも三振王」と揶揄されていた。それが荒川
コーチに一本足打法を教わり、この至難の打法を完全にマ
スター、・・・・・・とにかくON中心に子供に限らないが、
とにかく子供には絶大な人気を誇った巨人、・・・・・
では、大鵬はどうだろうか、確かに実はウクライナコサ
ック兵士と日本人女性とのハーフ、だが現役時代、ハーフ
であることはお首にも出さなかった。安定した四つ身で、
優勝を重ねた。・・・・子供にも人気?まず大鵬の時代は
「大相撲は斜陽」という定評があった。たしかに優勝は大
鵬ばかり柏戸は偶に優勝、佐田の山も歯が立たず、栃の海
は小兵だったが大鵬には妙に強かった。しぶとく大型力士
にはやりにくかったようだ」。
巨人が子供に人気だった、絶大だった、という意味で
決して大鵬は人気はなかった。そもそも当事、斜陽の相撲
にさして子供は関心がなかった。強かったから子供にも人
気があった、というのは妥当しない。子供は相撲に当時、あ
まり関心自体がなかった。
実はその前、初代若乃花、また栃錦の時代、子供にも
相撲は結構人気があった。若秩父さえ!である。だが大鵬、
柏戸時代、相撲人気は低迷を極めた。子供も相撲には関心
を持たなくなった。
では卵焼き・今は多少値上がりしたと云って、今も昔も
卵は日本では安い。卵焼きなど珍しくもないのである。そん
な卵焼きが子供の別に大好物だったわけではない、嫌いとも
言わないが安い卵からイツでも食べられる卵焼きなど、ただ
あたりまえなものでしかなかった。当時子供の好きだった
食べ物、食事で、・・・・・となると今より貧しい時代、ス
テーキ、焼肉、握り寿司などは高嶺の花、・・・・だから卵
焼き、・・・・・が子供の大好物では別になかった。
巨人大鵬、卵焼きがウソだというのは以上のような意味で
ある。
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