生活スタイルからラジオがほぼ消滅、ラジオ文化は消すのは惜しいが


 かってはNHKはラジオでも受信料を徴収していた。それが
終わったのはもちろん、相当前だが、1962年くらいだろうか?
調べたら分かるが、ラジオはテレビと並ぶ、実は主役であり
続けていた。だがテレビに圧倒され、衰退は顕著だったが、そ
れを一気に盛り返したのは受験生、高校生、中学生、また大学
生など向けの深夜放送だった。1967年、昭和42年頃から中高生
の口からしきりに「ラジオ、ラジオ」という言葉が、いつしか
のぼり始めた。「有形文化財」と揶揄されていた状況の激変だ
った。まだまだ若かった日本、中高生、大学生は多かった。そ
れが深夜放送のDJを心の糧とし始めた。私も実は小6の頃から
ニッポン放送を夜間、聞き始めていた。まだオールナイトニッ
ポンは始まっていなかったた。若山弦蔵さんの小粋な語りの番
組だった。エレキブームの活気もあった。

 その後のグループサウンドブームも若者のラジオ熱に拍車を
かけた。大人は大人でやはりラジを聞いたが。オールナイト
ニッポンに始まる深夜放送は、これも一気に全国の放送局にま
で広まった。RSk山陽放送まで「ヤングスタジオ・ダブルオー
」なる若者向け深夜放送を始めた。さらにラジカセの時代、ラジ
カセ、深夜放送こそ若者の生活の中心、またトラック運転手は
歌うヘッドライト、走れ歌謡曲、深夜の国道を支配した。

 衰退の一途の思われたラジオは恐るべき隆盛を見せた、・・・

 オールナイト初期のパーソナリティ

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 だが時は流れ、ラジオはほぼ消え去ろうとしている。昨年だ
ったか、大学の同級生、学籍番号が一番違いの彼がNHK「ラジオ
深夜便」に登場、同名の雑誌にも掲載された。NHKのラジオ深夜
便は現在にラジオの真骨頂を保持する番組だと思う。高齢者を中
心に聴いておられる方は多い。

 私はこの世で連続ラジオドラマほど面白いものはないと信じて
いる。画面がないことが限りない想像力を掻き立てる、これは
ラジオドラマの真髄で魅力だ。・・・・・多くの歴史的な名番組
といえるラジオドラマがあった。連続ラジオドラマ「君の名は」
は始まる時刻は女風呂がカラになるといわれた。

 全ては去った、なお残るNHKラジオ深夜便である。

 やはりパソコン、次いでスマホの登場がラジオに最終宣告を行
ったといえる。スマホこそは圧倒的で生活のすべての中心である。
ラジオがなお生き残るのは運転中、あるいは美容院などでのFMの
放送、、くらいうだろうか。無論、radikoでスマホ、パソコンで
ラジオは聴けるが、「何もそこまでして」である。パソコンを扱
いながらスマホでラジオを聴く、可能でもレアケースだろう。

 生き残るラジオ局がどれだけあるだろうか、民放ラジオの一つ
の大きな柱はプロ野球中継だったが、昔ほど、ラジオ中継まで聴
いてプロ野球という気持ちはほぼない。プロ野球一辺倒もラジを
支えたがそれも消えた。若者の深夜放送も絶滅である。だいいち
受験生、浪人生が減った。予備校もほぼ淘汰された。時代が変わっ
たのである。

この記事へのコメント

アカサ
2023年06月19日 13:09
共感いたします。
実にわかりやすくまとめていただき感謝申し上げます。