99歳など長寿ではない、二桁の年数など瞬間のレベルだろう
人の生き抜いた感慨は様々だろう、宇野千代さん「98歳ま
で生きてわかったこと」、・・・・それからすぐに亡くなら
れた気がする。若い人から見れば90歳代、98歳、99歳はある
意味、天文学的な長い時間、・・・・くらいに思えるだろう。
実際、子供時代から若い頃の時間の流れは遅く感じられ、人
生の残り時間は限りなく長く思え、生きる重圧を日々、競争、
生存競争という形でいやというほど、味わい続ける、もう
人生を投げ出したくなる、・・・・・でもそう思い続け、そ
れから多少生きたら、、もう人生の峠は越しているのだ。40
歳を過ぎたら一気呵成だ、・・・・
無限に続くと思えた生存競争の重圧の人生も、実は瞬間でし
かなかった、と思える日は実際、すぐである。まだ電卓が出は
じめの頃、それさえハイテクの象徴のような機材で、1+1=2
から始まって+1の演算を続けると瞬時に100を超える、そのこ
ろでも「人生ってこんな具合で年数を重ねて瞬間なんだな」と
溜め息をついたものだ。・・・・・一年だってますます短い、
正月、元旦、お雑煮から・・・・春になり、夏が来て、お盆、
すぐ8月も過ぎ、9月となりゃ、もう年末も見えてくる。本当
に一年は短い、と歎息、それでたった二桁、99歳も至難という
のが人生だから、「まだ生きています」にしても、である。
99歳で亡くなった祖母は「人生は瞬間だった」と悲嘆した。
人生が所詮は二桁年数,で瞬時、でも才能ある人はその努力
で立派な業績を遺すが凡人のみでは何もなし得ない。恥をかい
たくらいで終わってしまうのが常である。
業績、才能の有無に関係なく、与えられた時間は本当に短い。
ある年令になったら金を惜しんではならない、生きていてこそ
金が使える、それも動けなくなったんじゃ、使って楽しいお金
の使い方はない。
愚痴になってしまうが、そんなものだ、せめて世間の常識!に
汲々とすることはやめたいものだ。99歳なんて瞬間、才能もない
凡人が何かなすにはあまりに短すぎる。
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