超大企業にとっての「脱炭素」ドグマ、喝采を浴びながら設備廃棄、さらに実質首切りが正当化
この世には本音と建前がある、建前はメディアも総動員して
大衆をマインドコントロールできる。最近になって世界レベル
のマインドコントロールの蔓延である。新型コロナにまつわる
際限もない、まず前代未聞のマインドコントロールだったが、
さらに永続的なドグマとして二酸化炭素一元論、地球温暖化破
滅論の暴風雨は収まる気配ない。まず半永久化するだろう。確
かに一理はあるがしょせんは環境の美名で自然からの収奪とい
う人間のエゴの発露でしかないことは明らかである。
今日は旧日本鋼管京浜製鉄所、JFE東日本製鉄所京浜地区の
高炉休止、実質廃止解体である。これだけの設備が多くの部分、
廃棄されるのだから雇用のそのままの維持は無理であることは
明らかだ。福山、倉敷などへの転勤が基本とするから京浜地区
に残りたい従業員は退職を選択するケースが多いだろう。
メディア、既成のメディアは「脱炭素」をもたらす素晴らし
い決定と大喝采である。お決まりの「水素拠点」だそうだ、全国、
大規模工場の廃止で「水素拠点」、「脱炭素拠点」が増加の一途
となるだろう、メディアの喝采は変わらない、むしろエスカレー
トである。ますます「再生エネルギー=脱炭素」という思考では
なく「思考停止」は激化の一途だろう。およそ、極端な「やっか
いな物質」である水素を次世代のエネルギー源に祭り上げるとい
う窮極の衆愚に支配されたら、・・・・だが現実はメディアはそ
れを喝采する。いかに問題が多い、やっかいな水素でも燃焼して
もCO2を出さない、それこそが絶対なのであるから。
とJFE京浜の跡地は「水素関連」でメディアは設備廃棄に批判
めいた記事、コメントは見いだせない。この世で絶対的にいい
ことはCO2を出さない、というドグマに支配される以上、正直
、人類の生存に懸念が生じていると言える。
つまるところ日本超大企業、大企業は「脱炭素」ドグマで思う
ままに設備廃棄、工場の廃止を決定できる。これこそが「脱炭素」
ドグマに超大企業がなぜあれほど乗ってくるか、の本音の部分で
ある。設備廃棄、工場廃止が「脱炭素」ドグマにとって絶対の正
義なのだから、ということで設備廃棄や工場の全面廃止、その結
果の雇用の喪失にたいしても既成メディアはいかなる批判も行う
ことはない。実質、首切りをおこないたければ「脱炭素」ドグマ
に従う工場の廃止、設備の廃棄を行えばいいのである。しかもメ
ディアの喝采の中でである。この流れは今後、変わるとは思われ
ない。
日本の経済成長は既存の臨海工業地帯に加え、新産業都市、工
業整備特別地域などの臨海工業地帯の建設によるものといって何
の過言でもない。そのメインは石油コンビナート、石油精製であ
る。さらに製鉄、また造船である。これからは全国で石油化学関
連の工場の設備廃棄、石油コンビナートの設備廃棄、コンビナー
ト自体の閉鎖が相次ぐだろう。日本の高度成長の源泉の臨海工業
地帯が消えていくのである。それに代わる「脱炭素」ドグマによ
る設備は雇用はほとんど生まない。あるいは非常に少ない。
間違いなく、今後日本は大失業時代が来る、今までの高度成長
による余熱の恩恵は全て消し飛んでしまうのである。しかも喝采
の中で失業は増え続けるのである。
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