スイフトスポーツのご臨終、MT廃止、ただし国内販売のみ、過剰な規制の国内マーケットに見切りか?

ニュースでもはや周知の事実だが、スズキはスイフトスポー
ツの一部改良、マイナーチェンジを実施、10月16日から販売す
るという。ここで驚愕を生んだのはMT廃止である。正直、AT,
6ATであるが、ATだけになるならスイフトスポーツの存在意義
はほぼない。海外でも同じだが、国内でもスイフトスポーツの
販売台数でMTこそが圧倒的な人気である。MTがあるからこそ、
スイフトスポーツを選ぶ意味がある。エンジンはたしかに素晴
らしい、だがそれもMTあればこそ味わえる。MT廃止はワゴン
Rでも実行された。カタログ落ちである。
マイナーチェンジだから変更部分はあるにせよ、基本は多少
も模様替えと国内の行政の規制への対応である。スイフトスポ
ーツは従来、セイフティサポート非装備と言うまいないメーカ
ーオプションが選択できていたが、これが実質、8月初旬くらい
から選択できなくなっている。つまり納期も考えたら、10月に
なって以降という可能性が高く、10月からのスイフトスポーツ
販売でセイフティサポート非装着はあってはならない、という
考えだったようだ。その分、16万ほどの非装着に比べ、値上げ
、と云って装備がついているのだが、になる。その他の装備の
改良、また資源価格、経費の上昇も込めて14万円の上昇〔セイ
フティサポーツ分を含まずに〕となるようだ。
・・・・・それにしてもである、国内でもスイフトスポーツ
販売の70%以上は6MTだった。その爽快さを考えたら、もう国
内でスイフトスポーツをあえて選ぶ理由はないと考える。
なによりもスイフトポーツはスズキの世界戦略車である。国
内ではやや地味になりつつあるが、海外での存在感は大きい。
MTが主流のインドなど、またヨーロッパでも販売しており、MT
がなくなることはない。海外では、である。先日もフランスで
あったか、スイフトスポーツハイブリッド〔欧州ではハイブリッ
ド化されている〕の特別仕様車が発表されている。もちろン6MT
である。海外ではMTは存続し続ける、海外といって世界は欧米だ
けではない。スズキはアメリカ市場からは撤退している。インド
市場に全力を傾けている。国内市場はもう見切りということだろ
う。インド市場はまだ年間乗用車の販売台数は日本国内よりか
なり少ない400万台未満、だが今後の飛躍的増加が見込める。
逆に国内の規制は強まるばかり、安全上で特にである、もう
スズキも国内市場は軽自動車のみくらいに考えたのかもしれな
い。
この記事へのコメント