2023年、ついに台風上陸は実質、ゼロ、実は地球寒冷化へのサインではないのか?
何でも異常気象、地球温暖化の御時世だが今年は台風らしい
台風の上陸は実質なかった、といって差し支えない。早い時期、
6月が7月初旬?だったかどうか、方向を急転換した奇怪な進路
の台風があったように思うが、それくらいだったような気がす
る。これでは本格的な台風上陸、とも言い難く、結局、今年、
2023年は台風上陸はなかったし、発生自体の低調だったのは間
違いない。台風発生域が優勢な高気圧で覆われる傾向が強かっ
た、これも「地球温暖化」の証拠だ、という考えが即座に出て
きそうだが、「地球温暖化で超強力な台風が発生する」という
「異常気象恐怖」の提示を考えると、台風なしは正直、意気阻
喪に近いかもしれない。
だが1970年前から冬の寒さが非常に厳しくなって夏の雨季
も長く、地球寒冷化が非常に懸念され、地球寒冷化をテーマと
する多くの本が出版された。地球温暖化が喧伝され始めたのは
その寒冷化が緩和し始めた1990年前くらいからである。実は、
その1970年以降、寒冷化が取り沙汰されてから、「すっかり
台風が来なくなった」という現象が生じた。これは当時の「
地球寒冷化」の本にも述べられてる。
その一節を引用すると
「ところが近年はその亜熱帯性高気圧が全体として南に偏り、
勢力が強い。つまり台風の発生する熱帯の海の上をカヴァーす
るようになっている。そのため台風が発生しにくい状態になり、
また高気圧帯が東西に広がるため台風の北上が妨げられている。
この説明からわかるように、台風活動の異常は地球全体の
環流系と結びついており、決してアジア、日本だけのローカル
な現象ではなく、根本的には局地の寒冷化の気候の変化と結び
つく」(『氷河期が来る』根本順吉)
何が絶対正しいとも言えないが、夏の酷暑は実は地球全体の
寒冷化へのサインと見ることも十分妥当性があることで、冷夏
が続いたような頃、台風は本当に少なくなっていた。
ともかく、今の時代、本当に温暖化とか気候変動で、かほど
うるさきものはなし、であるが、少し冷静にそれらに接するべ
きと思える。何でも異常気象に結びつける風潮なら「台風が来
ない」も「異常気象」として大いに利用できそうな気もするが、
温暖化で異常気象⇒大被害続出、というコンセプトからは、痛し
痒しの「異常気象」かもしれない。
ともかく台風がないと、西日本地域は雨が本当に少ない。東
日本は台風なしでも雨が良く降るようだが西日本、特に中国地
方などは、さっぱり雨がふらない。これこそ深刻な問題である。
この記事へのコメント