「四国は貧乏くさい」佐竹秋田県知事の本音の発言に見る「放言の中の真実」、だがディナーに「じゃこ天」は出ていない!悪質な作り話

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 最初の報道は秋田魁新報の実は「ほほえましい」内容との
趣旨の報道だった。郷土の秋田の素晴らしさを咆哮し、同時
に全国知事会での四国での冴えない経験、「メインディッシュ
が『じゃこ天』という貧乏臭さ」、「酒〔日本酒〕もまずい」
10月23日、秋田キャッスルホテルでの「秋田の未来を創る協議
会」での発言だ。

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 この協議会への期待することがテーマだったので、その過程
で「秋田ほど旨いものがある所はない」、続けて四国地方につ
いて前述のまずい粗末な料理、また酒の体験、さらに高知県で
水揚げされる「どろめ」について「あのうまくないやつ」、そ
のあと「秋田にはいかにいいものがあるか、さまざまな自然、
風、水、美人、男もいい」、・・・・半面は真実だと思えるが、
さて住むと成ると話は別で、いつか「住みたい都道府県アンケー
ト」で秋田県はビリから二番目、ブービーだった。「雪の秋田
はブービー」という雪ん子の挿絵とフレーズもあった。

 実はディナーで、じゃこ天など出していないそうで、これな
ら、秋田県知事の作り話ということで、これはいただけない。

 郷土自慢を知事がやるのは当然だが、そこで「四国」が出た
ことは意味するものがある。

 東日本の人にとって西日本は縁遠く、それは中四国九州だが、
特に四国は侮蔑の対象となりやすい、ことである。これは普段で
も取り上げられることはないが、明らかに東日本側、特に東北か
らの四国への偏見は存在している。その逆もあるから、お互い様
ということなのだ。だから特段に批判する必要もないわけで、
もしメインディッシュで「じゃこ天」を出したなら、これは相当
にひどい。旨いものではないが、それ以前の問題である。

 ただそれを言うなら、あの過大に著名な「きりたんぽ」だって、
全然、旨いものとも思えない。まあ、名物に美味いものなし、で
ある。

 東京は東日本であり、東北にちかい。東北出身者がおおく、
「標準語」にも「東北弁」が相当入っている。「やばい」は福島
の元来方言だが、もう完全に定着し、やたら「やばい」が乱用さ
れる、感じの悪い言葉である。さらに「端っこ」、「はしっこ」
が本来だが、「語尾が有声音化する」という東北弁の特性で「は
しっこ」が「はじっこ」となって、あたかも全う以上の標準語の
ようにNHKアナウンサーも使う、東北が占める力は大きいのであ
る。それに比べりゃ四国はひたすら軽視されがちだ。佐竹知事は
地元の集まりで本音が出ただけであり、四国への偏見がついでに
出たわけである。

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