あゝ、地球の悠久の歴史からすれば人類の繁栄など瞬間以下、「人新世」を嗤う

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 ごくごく最近、あまりに短絡的な人間中心主義、人間の力を
あまりに過大評価したドグマが世界をあたかも支配したかのよ
うだが。だが、地球の歴史、悠久の過去から遥かに未来を考え
て、本当に人類の歴史、まして繁栄の長さなど瞬間、というよ
り瞬間にも満たない短さ、儚さということをいやでも思い知る。
環境を大切にもいいが、しょせんは人間の偏見に囚われた滑稽
な環境保護で逆に破壊している。「脱炭素」ドグマで濫用の極
みの各メタル資源も後何十年で実質枯渇の危機、銅線ドロの頻
発を考えたらいい、資源なくして現代文明はありえない、だが
「人新世」思想の愚妹は蔓延している、「岩波新書」でも大マ
ジに「人新世」などと時流に乗ろうと刊行されている。「~世」
というには超最低でも何万年、何十万年、えらく短い「~世」で
しかないが、それとて想像を絶する長さで、実は瞬時、瞬間で
しかない人類の「繁栄」に酔いしれるさまは哀れである。地球の
悠久の歴史からして人類の繁栄の期間など正しく瞬間でしかあり
得ないのに、一人の人間の生きる長さなど瞬間を遥かに下回るほ
どの切ないものだ。

 それにしても地球上の生命は何が原因で失われるだろうか?そ
れは太陽活動の活発化、また火山活動の消退などにより、二酸化
炭素の消失、植物の光合成が不可能になって植物は全滅し、植物
に依存しなければ生きてはいけない動物も絶滅し、例外的に極地
に存在するかもしれない微生物もいるだろうが、それも5億年後
には生存の可能性はないともされる。つまり生命をこの世から消
す直接の原因は二酸化炭素の消滅による植物の光合成の終焉とい
うことでその原因は太陽活動の活発化による高温化と地殻活動の
終焉に伴う火山活動の終了、二つの原因で二酸化炭素が消滅する
ことである。

 生命が消えた地球、さらに太陽活動活発化に拠る気温上昇は続
いて海水は蒸発、塩分だけ残る、・・・・・にもはや意味はない。


 いずれにしても人類の生存期間、ましてその繁栄の期間などま
さしく瞬間、という侘しさである。「人新世」を謳歌するのだか
ら現在の人類が如何に幸福と云うべきなのか、ほんの100年後も
繁栄も不可能どころか、人類の生存すら危ういだろう。なぜ?人
類は既に極度の頂点を迎え、過ぎようとしているからである。
人類に残された時間はもう短いのである。

 80億年後は二度めの太陽の大拡大で軌道を大きくした地球も
ついに飲み込まれて、溶けて消滅する。あの芳しかった地球も
無と帰するのである。

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