腎臓病の食事療法は「べからず」食養生

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 腎臓病についていまもって通常の現代医学では実質的に
有効な治療法はなく、また薬もない。腎臓の病変部の組織
を修復し、真の意味で治癒に導く、という薬はまったくな
い、今後も出てこないことは確かである。およそ腎臓病ほ
ど、食事がその病態に直結する疾患も他に見当たらない。
腎臓病は真に意味での国民病だが、メディアはせいぜい、
結果として病院の安定収入源となっている人工透析称賛く
らいしか今となっては記事がない。真の意味での報道がな
い、「世界一の人工透析大国」となった日本の光と影、そ
の問題点を追求は大きな意義を持つが既成メディアは「現
代医学の診療上の利権」には現在は一切、批判めいた記事
は出さず、また批判的意見を「非科学」と攻撃するのみで
ある。これでは医原病、医療災害の被害者は浮かぶ瀬はあり
得ないだろう。

 ともかく腎臓病は薬がない、新薬がないと同時に、和漢薬
でもさしたる効果を持つ物は見当たらない。そこで結局、食
事療法以外にはない、となるがその内容は深淵かつ難解であ
る。

 つまり腎臓病の食事療法、食養生は、

 悪いものを食べない、という徹底した「べからず」食養生
である。腎臓に「いい」食べ物は、とくになく、無害なり栄
養素が厳然として存在し、糖質と脂肪は腎臓に全く無害であ
る。だから純粋な糖質、脂肪だけを食べていたら腎臓に有害
養素はなく、結果として腎臓に「いい」食物、とはなり得る。

 ただし現実、美味しいものは食べたいし、肉だって食べた
いだろうしラーメンだって食べたいだろう。

 つまるところ腎臓病に悪い栄養素、タンパク質(アミノ酸の
組み合わさったモノ)、リン、カリウム、塩分、また本には
無害とされている「刺激物」、カレー料理などは経験上、非
常に悪影響がある。

 近年は「リンとタンパク質」の複合体で悪化する、というの
が定説で、何かといえば、リンとタンパク質、が悪者にされ
る。だがリン、有機リンとタンパク質は生命体の超必須養素で
あり、通常の食事、食べ物からリンとタンパク質を完全排除な
ど不可能である。相対的にリンが多い、とされるのは海藻、植
物性の食品、野菜、果物などだるが乳製品なども多い代表格で
ある。正直、リンとタンパク質を云われたら極度に制約されて
しまう。

 一つの方法で、少食に徹し、不足栄養素はサプリで摂取、とい
うのも便宜的なようだが、実は賢明な方法だ。ただ、皆、たまに
か会食などで思いきり食べたい時もあるだろう。

 効率的な栄養の摂取、は大きな意味を持つが、でも誰だって、
時には美味しく食べたいだろう、そこをどうクリアーするか、で
ある。

 なるべく避けるべき食べ物として私は乳製品、大豆製品は可能
な限り避けている。若い頃は乳製品を摂りすぎてしまった。ズバ
リ、腎臓病には悪い。大豆製品も納豆、きなこ、など好ましくな
い。ただし低たんぱく米はおすすめできない、リンもカリウムも
タンパク質も非常に少ないから腎臓病患者にはかぎりなくいい?
かといえば、やはり食べるとタンパク質へのすさまじい渇望感が
湧いてきてしまう。せいぜい無洗米で十分だと思う。

 別に腎臓病への不摂生を行って腎臓病になったわけでも何でも
ない。ただし糖尿病性は長年の生活の問題があるから、それよは
やや異なるが。風邪を引き、腎臓病に罹るケースが多い。うまく
対処しないと私のように一生物になってしまう。決して長期入院
してはならない。腎臓病は特にである。ロクな結果にならないも
のだ。

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