子供に毒親から逃れて育つ権利を認めるべき、毒親から解放される新「鐘の鳴る丘」の可能性

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 許しがたいことだが、この世には我が子を憎み、いじめ抜き、
脅し、虐待をくり返し、子供を絶望的な不幸に追いやる、いわ
ゆる毒親といわれる親は少なくない。その心理は私には正直、
理解し難いのだが、刑法で処罰されることはほとんどない。子
供時代、父親から性的強要を続けられたとして裁判しても日本
は「暗黙の了解があった」という理由を裁判官がこじつけて
「無罪」というケースが多いくらいだから、毒親、鬼畜親にと
っては自由自在の無法地帯が広がっているということである。

 日本の民法は親の虐待を許容、加勢するような親族法が古来
存在している。今さら述べる必要もない愚劣な悪法であるが、
これすら根本的な改正の可能性はないといえる。

 現実に蔓延する毒親、子供からすれば本当に離れて暮らした
い、が逃れるすべはないに等しい。例外は1959年に13歳で意を
決して犬と家出をし、街に出たら連れ戻され、また虐待を受け
るというので洞窟生活、野の生き物を食べて、それが53歳まで
続いた、という群馬県出身の加村一馬さんである。野生生活を
してまで毒親から逃れて生きる、だがこれくらいしか方法はな
いだろう。日本が親の権利として虐待を容認する子供には地獄
の国であることは明らかだ。よほどのことがない限り、永続的
に毒親から離れて生きる、育つのは難しい。毒親に限って「なら
誰が育てる」と喚くだろう。

 不可能に近いが、私は毒親から離れて暮らしたいという子t共
たちが共同生活できる、子どもの家、というべき自治的な共同
体を作るしかないと思う。いわゆる児童施設は趣旨が異なって
いる。親がいないとか、極度の貧困で育てられない、などのよ
うなケースだが、毒親理由は認められない。現実、毒親の下の
子供の立場は難しい、誰も助けてくれないのである。法的にも
ほぼ救済措置はない、だが毒親は数しれない。

 これは叡智を絞って解決すべきことだ。親から離れて生きる
権利を真剣に検討すべきだ、悪質、凶悪な親がいかに多いかで
ある。

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