脱炭素教はEV教なのか?EV美談の洪水、必ず数しれぬ社会的問題、実用上の困難を惹き起こす

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 現在は脱炭素教、別名、グレタ教があたかも世界を支配して
いるかのようだ。それは結果として脱炭素教(=グレタ教)が
すなわちEV教となっている現状である。したがって既成メデ
ィア、ネットでも多くのサイトでEV美談の洪水であり、実際、
EVユーザーが「もうEVは懲りごり」という声を上げているに
もかかわらず、一切、その深刻な欠陥、実用的欠点を隠蔽し
ている浅ましいものである。無論、堂々とその実用上の致命
的な欠陥を述べている本も、サイトも多少はある、だが今や
脱炭素教、グレタ教=EV教という呆れた現実であり、正しい
情報が国民に伝えられていないのである。石油ストーブ、
石油ファンヒーターなどを電気ストーブ、エアコン暖房に変
えるのと同じ石油系の直接使用から電気エネルギー使用と話
は同じだが、前者はせいぜい室内の空気の汚れを防ぐ、から
EV教は「EV教化で球温暖化という破滅的な気候変動を防ぐ」
という超巨大なドグマの狂信が付属していることの違いであ
る。列車の電化でそんなドグマなど出たことはなかった。そ
の時代数位の根底にあるものを探らねばならない。

 無論、モーターでモノをは走らせる、というなら古来、当た
リ前な話である。ガソリンの入手困難、エンジンとその周辺メ
カノあまりの複雑さ、難しさ、・・・・・戦後もしばらく、そ
のような困難さからプリンス自動車はEV専業だった、・・・・
石油事情の悪かった日本でも電気なら水力発電から作れる、・・
電気なら何のエネルギーを使ってでも磁界の中で銅線を動かせば
電気は発生する、EVはえらく有利なようだが
 
   EVはほぼ完全に淘汰された

 これが歴史であった。しかし近年はテスラや、また中国などの
EVか開発と実用化が盛んである。ヨーロッパ初のドグマをとにか
く信奉する日本人の特質で「バスに乗り遅れるな」とばかり、テ
レビを見たら大企業が「CO2を削減します」、行政がエンジン車
を禁止する、・・・・ちょっと待ってほしいと思う。

 EVの利点は静粛性と何より排気ガスを出さないことによる大気
汚染、健康被害の抑制効果は圧倒的だ。正直、トラックのディーゼ
ルは廃止してしてほしい気はする。しかしそれは、より現実的な
方法に依るべきである。例えばLPGハイブリッドなどが考えられる
がEVが宗教化している現状では全く検討されない。

 まず、実際上の問題は何が起こるだろうか、

 1️⃣ EV化による極端な資源の濫用である。何かというと「再生可
   能エネルギー」だが、EVのバッテリー容量はHEVのバッテリ
   ーの平均、80倍とされる。一台の重い車を駆動させ、また駆 
   動自体以外にも必要な電気は莫大である。エンジン搭載車の
   ように自前の発電は出来ない以上、バッテリを巨大化させる
   以外にない。バッテリーの重さはまた格別である。その超
   重量物を駆動させる電気エネルギーだからイタチごっこでバ
   ッテリーも重量化する。

   再生可能と称されるエネルギーは基本的に資源濫用の傾向を
  持つが、EVはその典型である。いったい、人一人を移動させる
  というシチュエーションが多いのに「CO2を出さない」という
  一点のドグマ故に資源濫用の限り、無論、半導体の使用も多量
  だがリチウムだけをとっても、この大量使用でリサイクルでき
  ないリチウムが本当にあの「2035年」までさえ、もつのかどう
  かであろう。

   多くの場合、たった一人の人間を載せ、これだけ究極の資源
  の濫用の限りを尽くしたEVが走るなど、「気候変動防止のため
  」と思い込み、すべてそのドグマで正当化するなどという世界
  が「持続可能」なはずはないだろう。まさしく人類の狂気であ
  る。

  2️⃣ まだEVが日本はまだ少ないが、非常に普及し、夜間、いっ
    せいに充電した場合の停電問題、あのガソリンがかりに半
    分でもEV化した場合の莫大な電力、また送電網は整備され
    ねばならないが、電気に最も重要な銅資源は非常に埋蔵量
    が少ない。太陽光パネル発電は銅線を莫大使用するので銅
    窃盗が今からすでに顕著であるのを見ても明らかだ。送電
    網、充電設備のための銅などのメタル濫用が「持続可能」
    なはずはないだろう

   3️⃣ EV自体が実は限られた使用条件、充電条件でなければ使
     用できる代物ではない。これも美談で隠蔽されるが、ちょ
     と出先で充電、といって普及すればするほど順番待ちで
     長時間待たねばならない。長時間待つといって車内で待つ
     しかないが、電欠状態でエアコンの使用が長時間可能だろ
     うか。日本は声はあまり届かないが、寒冷地、寒冷地に住
     む人が非常に多い。電欠は即、生命の危機を意味する。ガ
     ス欠しそうならガソリンを運んで貰えばいい、が充電は不
     可能である。EVとは極端に反ヘビーデューティーな車なの
     である。昼走って電欠近い、充電しようとしたら急な用事
     で出なければならない、状況、超近場ならなんとかなるが
     、これでは実用性などあるはずはない。

    4️⃣ EVの寿命はイコール、リチウム巨大バッテリーの寿命で
      ある。スマホと同じである。このEVのバッテリーの寿命
      についてはEV美談、礼賛の中真実が伝わっていない。
      リチウムバッテリーが激しく充電、放電を繰り返せば、
      その寿命は5年が現実限度だろう。リチウムバッテリー
      は徐々に劣化するが、EV搭載の場合、多くの性能が低下
      してくる。スマホの中古市場は低調だがそれ以上にEVの
      中古市場は低調となる。エンジン車ならパーツを交換した
      ら、ある意味、いくらでも乗れるが、EVはバッテリーの寿
      命しか実質乗り乗り続けられない。

    5️⃣、4の内容の結果だが、リチウムはリサイクルできない、つ
      まりEVの使用済みバッテリーは廃棄しかない。スマホの
      使用済みバッテリーと同じである。だがEVはスマホのバッ
      テリーのリチウムの使用量の6000倍~10000倍である。これ
      は資源の枯渇と同時に、とんでもない廃棄物による環境汚
      染の問題を引き起こす。レアメタルは基本的に取り出して
      リサイクルできない。太陽光パネルも使用済み、リサイク
      ルもできず積み上がる、重大な廃棄物に依る環境汚染、社
      会問題を惹き起こす。重大な問題だが脱炭素教ゆえに議論
      が封じられている。

    6️⃣日本はマンション、コーポなど集合住宅居住者が多い、特に
     大都市圏は圧倒的だ。それら莫大な数の人たちに「充電」さ
     せられる設備、スペースを用意できる、・・・・・はずはな
    い。東京のような場所は特にである。だが脱炭素は政治家の野
    心に利用される。無理が通って道理が引っ込む、とはこのこと
    だ。不可能な、ありえないことをドグマ利用の野心によって、
    恰も既成事実化されているのである。

 現実は「大きな力」であまりに眉唾の脱炭素教が蔓延、愚民化ばかり
である。このままでは、大変なことになると危惧される。
  
 
       
  
 

 

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