京都の高瀬川を初めて見ました、京都から帰り、心がやや空白
先週の土日は京都へ、といって私の慣習で日曜朝早く、
半ば一目散に新幹線で帰った。私は京都観光は容易でな
い部分がある、基本は神社仏閣、ただ特殊なものを除けば、
神社仏閣は神社仏閣、また京都は広いから移動も楽ではな
い、オーバーツーリズムでタクシーを拾うのも容易ではない。
ただし、先週土曜日は運転手さんの話では「今日はヒマ」と
いうことだった。むしろ金曜日に宴会、会食などは集中しや
すいそうだ。中国人観光客は帰ってきている。外国人観光客
の中心に復しているような気がする。ただ京都=観光地と
単純に思い込んで行っただけでは観光客の波、渋滞などに
出くわして楽しめない可能性がある、やはり事情に通じるこ
とが必要と思うが。
ちょっと古い雑誌を読むと「急増する京都の観光客を迎え
うつ寺院の作戦は、今や『庭園作戦』となっている。精進料
理や抹茶で客寄せはもう古い、庭で勝負ということらしい。
すさまじい庭作戦である。苔寺で知られる西芳寺、石庭で有
名な龍安寺、さらに天龍寺んばど。休日などは押すな押すな
の盛況だ。洛北大原の里の三千院、以前は訪れる人さえなかっ
た洛中岩倉の円通寺など、も庭のお蔭で一躍クローズアップさ
れている。円通寺はあっとい間に急増した観光客に驚くばかり。
人を雇うヒ間もなく、頑固和尚でしられる~住職が、受付けと
案内役で大忙しのきりきり舞い、尋ねるタイミングが悪いと、
拝観時間中でも玄関にシンバリ棒がかかってくる。・・・・・
『庭園ブームを造ったのはわしじゃ』と豪語は特別名勝枯山水
庭園を持つ大徳寺の尾関氏、『貧乏寺を食えるようにするのは
観光じゃ、そう思うて、ここにきて、まず庭にびっしろ生える
白い苔をむしり取り、白川の砂を入れたんじゃ、禅寺、本来の
姿に戻したんじゃ、それから龍安寺、苔であ、金地院とうちを
回る観光バスが走るようになって、いまじゃ大徳寺山内の寺も、
うちとこに右ならえや」、「近頃、坊さんが住職に任命された
らまず『いい庭があるか、それとも重分があるか』ときくそう
だ、にわなら財政の心配はないし、反対に重文は管理責任ばか
りで、観光客も寄り付かぜ、『一銭の得にもならない』そうだ」
ちょっと長く引用したが、京都観光はこのような事情を知っ
ておく必要があるわけだ。
私はたびたび、京都に行くが基本は会食めあて、土曜日に会食、
なっら日曜は観光、はまずしない。一人で楽しいわけもないし、
コンパクトでない京都だから、よほど作戦を建てないと疲労だけ
が残る、・・・・・
かくして今回もその通り、料理店は当初の予定を変更、最近、
古民家を改修しての和食、「露瑚」、高瀬川を渡って古民家の
飲食の通りを奥へ入り、鴨川に面している。直前、高瀬川を渡
る、江戸時代、京都中心部から伏見への物流のための運河とし
て造られたそうだ。森鴎外の「高瀬舟」で有名、・・・・・
立地は抜群、料理はこれからもっと経験を積まれて勉強して頂
きたい、というのが率直な感想。伝統の名店並を目指してほい。
「露瑚」の「瑚」の字は容易に出てこない。コピーするしかな
いだろう。
この記事へのコメント