『氷河時代の謎を解く』、岩波現代選書、氷河期の原因を地球軌道の変化とほぼ断言

  images (49).jpg
 いつも間にやら氷河期も完全に「二酸化炭素一元論」で
,wikipediaの記述も書き換えられている。あらゆるサイトと
云って過言ではない、また「温暖、暑さ」がいいイメージ
を与える記述も書き換えられている。怖るべき思想統制が
進行していてその目的を果たしたかのようだ。氷河期の原
因は二酸化炭素濃度が低下したから、氷河期が終わったの
は二酸化炭素濃度が上昇したから」さらには地球にあった
「全球凍結」が溶けたのは巨視的原因ではなく、「二酸化
炭素濃度上昇のため」、・・・・・地球だけでなく、地球
由来の二酸化炭素は宇宙をも支配しているかのようだ。
そこからEVバカ騒ぎも生まれているわけである。ここらで
常識に立ち戻るため、グレタ教支配以前の1980年代前半の
書籍を読むべきである。

 本書は岩波現代選書の一冊である。表題は『氷河時代〔
Ice Age〕の謎を解く』のであり、〔氷河〔Glacier)謎を解く
』ことではない、殻表がそれ自体の説明は乏しい。まずは
最小限だ。といって第一部「氷河時代の発見」で歴史的見
地から述べられている。現在から1万数千年前に、最期の氷
河期が終わった頃、マンモスが突然絶滅した理由は、など
には答えてくれない。

 地球の歴史を辿ると、過去10億年の間に、現在よりは寒
冷で、極地や山岳地帯で氷床が発達したいわゆる氷河時代
が、地質学的証拠などか3回認められる。本書は最後の50
万年の現在の氷河時代、第四氷期に照準を当てている。そ
のような気候はなぜ現れたのか、である。

 著者の一人、J・インブリーは地質学者であるが、氷河期
のぺースメーカーとしては、地球軌道の変化によるという
天文学的説を最も有力な要因としている。

 この天文学説をイギリスのクロールが提出して以来、ユー
ゴの数学者ミコランヴィッチ」がこの考えを一層精密で堅固
なものとした。それ以後、インド洋の海底の堆積物からその
確認が得られるまでの研究史は非常に地味だが、興味深い。
その探求のあとを著者は悠々と述べていく。

 この探求の歴史で明らかになる異質の学問を導入すること
で飛躍的に研究がは発展するということだ。放射線同位元素
を利用した年代の絶対特定、磁場の反転減少の発見、多変量
解析などの数理統計学、どれをとっても氷河だけを研究して
はわからないことばかりだ。

 と云って岩波新書ではない、岩波現代選書である。高度で
読みやすいはずはない。

 john Imbrie1925~2016

imbrie_bio-175x258.jpg

  原著

 ダウンロード (64).jpg
 

この記事へのコメント

killy
2023年12月16日 09:12
昔から、地軸のずれなどの天文単位で教育を受けて来たので、昨今のCo2元凶説は滑稽です。