ヨーロッパの放った「第二の共産党宣言」=「グレタ教」、グレタ教の共産党宣言どころでない支配ぶりの「理由」

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 これは、ものの喩えで云うのではなく、最近の記事で取り
上げた1972年1月のイギリス雑誌「The Ecologist」掲載の記事
において、実際に「ヨーロッパは『共産党宣言』の後継となる
新たな『宣言』で世界に放つべきである」という趣旨の文章が
あり、そのコンセプトは

 1️⃣このまま環境の変化を放置したら人類が生存できなくなる
  、という危機感を根底に置く

 2️⃣それはこの事態の進行によって社会の破滅と地球の生命の 
  機能維持の絶対的崩壊が訪れる

 3️⃣この現実を冷厳に直視し、生き残りのための運動とその行
  動綱領の青写真を提唱し、国際的枠組みを堅固に構築すべ
  きである。

 この記事はイギリス、ヨーロッパで爆発的な反響を呼んだ、と
いう。

  ヨーロッパには古来、特有の環境思想、環境主義が存在してい
る。それをドイツのロマン主義に結びつけることは容易であるが、
目立ち始めたのはナチスドイツの環境思想である。ナチスドイツ
は世界初の風力発電を行い、しかも国家プロジェクトで大々的に
である。この環境思想は健康思想とも密接であり、健康なゲルマ
ン民族の健全な身体、などに結びつく。反資本主義であり、経済
も自然に従うべきだという思想であり、ナチスの反資本主義主義
と一体化していた。これに温暖化思想を加えたら、ほぼ現在の
脱炭素思想、グレタ教、二酸化炭素一元論、地球温暖化終末論に
そのままなってしまう。異論を絶対的に認めず、排除し、全体主
義であるという基本的性格はそのままである。

 このドイツに強かった環境思想が「環境変化による人類破滅の
終末論」の新たな「共産党宣言」の発動というヨーロッパの意思、
それがドイツ再統一で一気に現実化したと見るべきである。

 では「環境の変化を放置したら人類は生存できない」という終末
思想だが、問題はいかなる環境変化をそのドグマの中心に据えるべ
きか、・・・・・

 実は問題はここである。全体的、広範な環境破壊とか、特殊な
汚染物質、例えばオゾン層破壊のフロンガスCFC、排気ガスの中
の窒素酸化物、海洋汚染、ディーゼルの排気ガスの成分、・・・
際限がない。・・・・・・だがそれでは第二の「共産党宣言」に
はなりにくい。

 できるだけ

 ①一般的な物質、一種類に絞ってターゲットに出来る物質

 ②その規制が人間のあらゆる活動を規制し、精神も支配し得る
 もんでなければならない。

 つまり極端にわかりやすい単純な物質で人間の行動を大きく
 制約し得る超一般的な物質、・・・・・・・

 それが二酸化炭素、植物の光合成のための最重要物質である
 二酸化炭素、ということあった。その異常なわかりやすさ、
 でこの「規制」は著しい規制の正当化できるもの、実際に
 事実かどうかは問題ではない、人類にはいかなる洗脳も可能
 だからであり、何よりも一般的、普遍的な物質で行動規制
 を広範に正当化するものでなければならないからである。

 「共産党宣言」は「人類の歴史は階級闘争の歴史である」と
いう、いたって単純な概念で人類の歴史をすべて説明、その
概念をこじつける手法だったが、グレタ教、二酸化炭素一元
論に基づく気候変動終末論も現実、あらゆる事象を最も基本
的な物質である二酸化炭素で説明、しかも行動規制のため、
人為的排出として強引にこじつける手法はまさしく「共産党
宣言」と同じコンセプトである。第二の「共産党宣言」であ
ることは明らかである。徹底して基本的で単純な概念、物質
を全てを理由づけるコジツケこそが人類の洗脳のための神髄
であるという証明だろう。

 もう一気呵成である、国連国際機関、ノーベル賞委員会、各
国政府の政治家、官僚、世界のあらゆる「既成メディア」が
大合唱である。その流れに沿わないと研究者も予算が下りない
から「これからはCO2を出さないエネルギーが必要」と書いて
申請書を出せば予算が下りる、超大企業は「脱炭素」という
国策ならぬ、「第二の共産党宣言」世界を支配した「脱炭素論」
、グレタ教えに沿って行動すれば天文学的な優遇措置を受けられ
る、「ホッケースティック曲線」は全くの誤りは明らかなのに
それを認めない、IPCC報告書は玉石混淆のあまりの眉唾、ゴア
の「温暖化でありとあらゆる不都合な異常気象、異常現象が起
きる」また日本人のある老人に「CO②温暖化シミュレーション
!」でノーベル物理学賞、あっという間に決まってた「気候変動条
約」の枠組み、メディアは夏の暑さを「地球が沸騰する、気候変動
だ」と絶叫し続ける、・・・・・・・今年は日本への台風上陸は史
上最低、台風が多ければ「CO2地球温暖化、気候変動」だという
少なければ同じく「CO2温暖化気候変動」だという、

 第二の「共産党宣言」の「CO2地球温暖化気候変動論」は世界を
制覇したかのようだ。日本政府、既成メディアも完全追従だ。

 箸が倒れてもそれはCO2地球温暖化気候変動のせい、と言いそう
である。

 具体的な戦術として

 北陸東北の豪雪は「海水温が高いという温暖化」のためだ、と
これは繰り返されている。だが豪雪は古来のものであり、過去の
豪雪がさほどでなかった、はずはないだろう。今以上だった。

 豪雪も温暖化気候変動、雪が少ないのも温暖化気候変動、この世
のあらゆる現象はCO2起因の地球温暖化の気候変動の結果、だとい
うわけである。

 正直、その隅々までの浸透ぶりは「共産党宣言」どころではな
い、反共国家の方が多かったのであるから。

 なにが明らかになったのだろうか?新型コロナ、そのワクチン
騒動も鑑みて、人間にはいかなる洗脳も可能ということが証明さ
れた、というほかはない。

 

この記事へのコメント

killy
2023年12月23日 14:34
温暖化阻止といいながら、石炭を燃やして電力を得て「化石賞」をいただく。マスコミも黙る。