ある書留便郵送中の紛失事件〔株券名義書換書留便紛失〕について、発送者の怒り
実は古い事案、1962年だが現在でも参考になると思われる。
「あなた方の選んだ国会議員たちによる法律ですから」という
殺し文句で実質、けんもほろろの門前払いに等しい対応、基本
今でも変わらない、民営化されたますますその傾向は強いと思
われる。引用の文章より、書留便を紛失された方の怒りの文章
は率直で非常に分かりやすい。現在では、書留便は申告された
一定額までは補償、という制度がある、ように思えるが、この
頃は補償制度が皆目なかったようだ。高額な価値、意義を持つ
書類、物品の郵送での賠償問題はたしかに重要だが、郵便に全
ての損害を保証させるのは酷だろう、だが紛失の可能性は存在
し、実際に紛失は起こっている以上は高額な価値のものの郵送
には事前に保険制度に入るべき?だが現在、そのような保険制
度がある?ないはずである。私の場合、別に私に限らないが、
市役所や税務署、公的機関からの重要な意味を持つ書類がほぼ
全て普通郵便で来る、から時に不配が発生する。固定資産税の
年間の領収書も普通郵便、どう考えても不配、調べてほしいと
局に申し出ても「わかりません」、郵便料金からして仕方が
ないにせよ、重要なものは今後、ネットで送るなどの郵便に頼
らない手段が望まれるとも思える。
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郵便物紛失の責任を問う
私は郵便制度への不信、憤懣やる方ない思いであって、国民
の大半はこのような現実があることは全く知らないと思われま
すので、よくよくご注意願いたい。
私は今年(註:1962年)二月、花王の株、二千株、一株590円で
買い、その名義書換えを書留便で郵便局から発送しました。北
陸線で赤行嚢(貴重品を運びさいの赤色の袋)の紛失事件が発生し、
あいにく私の名義書換の書留便も入っていました。書留ですから
国が補償してくれるだろうと思っていたら、わずか千円の補償し
か下りず、私が抗議したら「それはあなた方の選出した代議士が
制定して法律でそうなっているのだから仕方がない」というので
す。120万円の損害にわずか千円の補償とは何事か、と私は怒り
心頭に発しました。
「別に保険制度がある」から私が入っていなかったのが悪い、
私の手落ちだというのです。書留便でも保険に入っていないと
紛失の責任は負えない、ということで、そんな郵便局なら郵便な
どやめてしまえ、といいたいのです。
ほんの僅かな料金の切手を貼りさえすれば全国に届く、のは
素晴らしい制度ではありますが、高額な価値を運ぶ場合の紛失
への補償という点では致命的な欠陥があると感じます。
東京簡易裁判所まで出向き、株券の除権の判決をもらってま
いりました。でも国からの詫びは全くなく、国からもらった判
決書類を書留便で花王に郵送で、また紛失の可能性はないだろ
うかと局長に尋ねたら、「特例を持って全体に不信感を持つな
どもってのほかだ」と激高され、また前の紛失は権限外で関知
しないということでした。
国、自治体、公的機関が国民、住民に対しては延滞金、罰金
は一日たりとも容赦はせず、われわれ国民、住民への被害は全
く誰も責任は取りません。一言の詫びもございません。普通郵
便の不配は日常茶飯事過ぎて取り上げるのもおかしいくらいで
すが、普通郵便でも重要な伝達、また価値をもつものも多いの
です。基本、国は責任は取らない、のですから何らかの法的な
補償制度を望むものです。
富山県高岡市千石町 ~夫
この記事へのコメント
差出人に問い合わせたら「1週間以上前に出している」 真備町箭田郵便局に問い合わせたら「普通郵便だから調べようがない」
その後、配達人が数百通も廃棄していたことがわかりました。
知り合いが矢掛郵便局に勤務しているので「普通郵便は調査しないのですか?」と尋ねたら、「そんなことはない普通郵便でも調査する」という返事でした。