道を走る車でダイハツ車のあまりの多さに驚く
今までは別段、意識もしなかったが、ダイハツ車の不正認証
問題の報道を聞いて、ダイハツ車というものが気になり始めた。
最近、車を運転し、周りの車にどれだけダイハツ車があるかと
観察というのか、見るともなく見ているような習慣が身につい
た状態なのだが、本当に驚くほど、正直云えばウンザリするほ
ど「ダイハツ車が多い」のである。軽自動車はもとより、小型
自動車がときにかくダイハツ車が多い。今まではトヨタ車の異
常な多さばかりが目についたが、今度はダイハツ車のあまりの
多さに仰天である。今まではダイハツはスズキくらいのシェア
かと思っていたが、単に軽四でもスズキを超えるし、さらに小
排気量の小型車の多さである。いかにも日本人に扱いやすく、
ユーティリティーも高そうな、だから買い気をそそりそうな
小型車の、また車種がダイハツは多い。トヨタブランドでも別
名で販売されている車種も多いから、・・・・・トヨタ車のシ
ェアも合わせたら、どう見ても国内で70%どころか75%くらい
はゆうに占めそうだ。さらにスバルの株式をトヨタは30%保有
だから、ちょっと独禁法上、全く問題視されないのが疑問とい
うほかない。
ダイハツは1980年代からトヨタ系列が明確になる、2016年8
月についにダイハツはトヨタの100%子会社化され、株式の上場
は廃止された。完全にトヨタの一部門化されたといっていい。
トヨタは特に小型車の設計、製造をダイハツに任せるという方針
で徹底した。これは1980年代なかばから行われ、スターレット
最終型は設計、製造はダイハツ、その後のヴィッツも同じである。
ダイハツの単独時代からは考えられない拡大が続いた。
スズキのヒット商品といっていいソリオも、それをそっくり真
似たルーミー(トヨタブランド)をダイハツが設計製造、意匠権侵害
にしてもVWからの株の取り戻しなどでスズキをトヨタが資金援助
したとか、4%ほどスズキの株式を取得だから文句も出ないわけで
ある。ダイハツではタンクという車名で売られている。
ダイハツの車種過剰、生産台数の増加を可能にすべく、工場の
新設も行われた。トヨタのほぼ子会社化された時代からそれは続い
ている。国内シェアもスズキをかなり前、軽四でも追い抜いた。
ただし軽四ではホンダも強いが、全体としての軽ではダイハツであ
る。
基本はトヨタの方針ということである。ダイハツの幹部はすべて
トヨタの天下りである。その積極的拡大はトヨタの方針ということ
であるが、その過程で短期間の設計、認証試験突破が絶対的な義務
とされたわけである。ただ認証試験といって国交省がやるわけでも
なく、試験の採点を自分でやるようなものだから、短期に絶対、と
なるとエアバッグにタイマーを仕込んだり、側方衝突試験でドアの
内部に鉄板を仕込んだり、も起きたわけだろう。
ともかく国内でのトヨタ、ダイハツ合わせたシェアが高すぎ、他
メーカーは国内は撤退気味、リップサービスのみで新車種も海外で
のみ、というケースが多発している。ホンダは国内メディアには
「エンジンは捨てた」と公言し、国内メディアを喜ばせているが、
海外ではどんどん積極的に新たなエンジン車をリリースしている。
正直、日本国民はトヨタ、ダイハツ車は敬遠してでも他メーカー
の車を買うべきのように思えてならない。
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