上川陽子外相の無内容外遊(2024年1月)と雑誌「選択」の槍玉に挙げられた外務官僚、河邊賢裕(総合外交政策局長)
麻生は最近になって上川陽子を持ち上げて「新しいスター
が出来た」などと褒めそやしている。本音はどこなのか知ら
ないが。この3月1日で上川陽子もめでたく71歳になった。お
世辞にも若いとは言えない。小池百合子もこの7月には72歳
だから誰しもどんどん年齢を重ねるものだ。もう派閥は解消
したのだろうか、かっては宏池会で同じ仲間の岸田文雄首
相が派閥裏金の処理に追われるのを知り目に、同じ宏池会の
所属の上川陽子外相は2024年1月5日から18日まで、2週間の
「外遊」の予定通り出発した。正月早々の能登大地震、その
復旧への政府の少額の支出に対し、外遊では首相もそうだが、
上川外相の大盤振る舞いはメディアが書くかどうかはしらな
いが、国民に反発を呼ばずにはおかない。要は外づらばかり
重視で、国民の目線を欠いている政治家なのだ。
上川外相はウクライナ、アメリカ、フィンランド、スウェー
デン、トルコなど九カ国を訪問、まずは各地で「歓迎」された
上川外相だが国民の税金の負担の痛みを屁とも思わぬ精神構造
は徹底している。「新年に当たって良いスタートが切れた」と
ご満悦だったが、政権内ではそれを冷ややかに受け止める向き
が多いという。日数が長く、三つもの国際司法裁判所視察や、
訪問先の書店巡りなど、およそ「外交成果」とは云えるもので
はなく、あまりに自己中心の趣味的なもので、、ここでも国民
の税金をなんと考えているのか!という批判もある。
で、媚びへつらうか外務省官僚、雑誌「選択」で槍玉に上がって
いた官僚、「罪深き官僚」シリーズだが、外務省総合外交政策局
長の河邉賢裕(こうべやすひろ)1991年に外務省入り、慶應大卒、
日米安全保障課長など対米の重要ポストを歴任、2023年8年から北
米局長から筆頭格の総合制作局長に就任した。
河邊は菅元首相の官房長官時代、二年以上も秘書官を務めた
という。当時から「政治家に取り入ってうまくやる」という評
番だった。
上川陽子が議長を務めた昨年G7の外相会合で成果文書の取り
まとめを仕切り、その後のエピソードも数多く織り込んだ上川
の挨拶原稿、応答要領作成で点数を稼ぎ、上川が絶対の信頼を
おいているという。今年、2024年1月の外遊も上川に付いて回っ
たそうで、「もしや」の上川に寄り添い、さらなる出世魚を狙
っているという。
次はと言えば岸田の国賓待遇の訪米、そこに上川も同行を熱
望、これらがすでに密談されているそうだが、ここで河邊であ
る。他方、原発処理水などの深刻な課題、中国絡みにはさっぱ
り関心がないという河邊である。
上川は次期候補ともいうが、実際、外交の本質的部分では何
の功績もないといって過言ではない。ジェノサイドを功績とす
るくらいだろうから。河邊も決められた路線に乗って要領よく
上川にべったり、では外交戦略以前の問題だろう。
上川外相は法務大臣を三度経験、あのオウム大量死刑執行の
法務大臣としての認証を行い、めでたい行事の前年にしてやっ
たりで生涯警備保護されるそうである。ともかく法相三度経験
の上川陽子、「司法外交」とやらでオランダのハーグの国際司
法裁判所を訪れた1月11日、同裁判所では南アがイスラエルによ
るガザ侵攻作戦停止を求める訴訟の審理が始まった。
上川陽子はハーグで「法の支配」の重要性を訴えたが、「法」
など実は数限りなくある、それが証拠に日本の刑事司法、中世司
法、人質司法と外国から、国連からも批判を浴びているのに、「
我が国の司法制度を中傷した」などという上川陽子、要はご都合
主義ということなんだ。
帰国後、ではその訴訟への日本の立場と聞かれて「今後の司法
手続きを注視する」と事実上、無意味に質問をかわすのみ。書店
巡り?はとなると、超党派による「活人文化議員連盟」の活動の
延長とのこと。
「WPS」女性・平和・安全保障は新たな発想だそうだが、具体
的中身は不明瞭、誰の関心も呼ばない。あまりの多額の外国への
資金援助、供与という外務省予算は近年、とみに国民からの批判
が厳しい、「国民をないがしろにして外務省、国だけが外にいい
顔をする」というわけだ。能登半島地震に上川陽子が温かい眼を
注ぐはずもない。
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