バラ沼にはまって既に10年、新たな品種保有の欲望、水やりの負担のつらさ、いつかやめたいが
一眼レフ愛好家での「レンズ沼」という言葉はかなりメジャ
ーだが、「バラ沼」という言葉もあり、それなりに知られてい
るそうだ。実は私は最近、「バラ沼」を初めて知ったから灯台
下暗しとうべきか。
もう最初のバラ、アンネのバラから始めて10年近い、と思う。
初めてのバラ、アンネのバラはいきなり花をバンバン咲かせた。
まだ本宅の庭でなく、職場の二階のベランダだった。バラの育て
方、世話のやり方も全然わかっていなかった。水やりだって思い
かえせば、ほぼやってなかった。でも、容易に枯れなかったと思
う。(結局、そのアンネののバラは枯らしてしまった)土替え、植
替え、肥料、堆肥、剪定、消毒、切り戻しも全然知らなかった。
だが古い本宅を解体撤去し、新築後、居住し始めて庭に徐々に
バラを鉢で育てるようになった。数も徐々に増えたがまだまだ無
知を極めていた。一冊のバラの育て方、を気ままに読むくらいだ
った。
で、徐々に失敗を重ねつつ、うつしい花も咲かせたが、数が増
えるにしたがい、害虫のターゲットにもなってきてコガネムシが
とんでもない天敵だと思い知った。バラとコガネムシ、始める前
は思いも染めなかったことである。とにかくバラの病気の多さ、
また害虫の多さには本当に閉口だった。自然、野生種でない人工
的なバラは自然のバラの持つ防衛力を失っている。人間のエゴと
いうことである。
バラの最大の特徴は、もう品種の多さである。それが、「ばら
沼」を生んでしまう圧倒的原因である。登録品種だけで4万種あ
るともいう。実売されているのは千種類以下だろうが、それでも
ダントツの多さである。
バラ沼、新たな品種を求めでバラ、鉢の数が増えるには庭の
広さがまず問題となる。実はまずは広い庭が本宅にあるので、
その結果がついついバラを増やす要因ともなった。最多では
70鉢、鉢バラを超えていた気がする。
とにかくシーズンとなるとほぼ毎日の早朝からの水やり、路地
栽培ならその点は楽だが、バラの栽培の妙味は鉢バラにあると思
う、からともかく水やりである。早起きが必要となる、この負担
はすさまじい、水道代も莫大になる、
最初の何年かはそれなりに必死さがあって、バラも見事に咲いた
が害虫の餌食になることも多くなり、病気も頻発、まだまだ消毒、
予防の知識も希薄で、落胆苦心も多く、正直、バラさえなけれ生活
がどれほど楽だろうと思ったもの、今もである。診療室にシーズン
はバラの花を飾れる、というのは実は大きな意味がある。だから、
強いて続けている、ともいえるのだが。
バタの数だけ喜び以上に苦しみがある、というのは実感である。
過去の庭で育てたバラの画像の一部











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