いじめ天国の日本の学校、虐待天国の日本の家庭,ー加害者がなぜ擁護される?

 
 学校での散々なイジメはエスカレートの一途である。被害者
生徒に落ち度はないことが圧倒的だ。学校では理不尽なイジメ
が横行し、その態様は悪質化している。また家庭内の親による
子供への肉体的、さらにむしろ精神的虐待も収まる気配はない。
学校におけるイジメは生徒による生徒へのイジメもあるが、教
員による生徒へのイジメも大きな要素と云うべきである。

 学校でのイジメはほとんどの場合、被害者生徒の泣き寝入り
である。教師に被害者生徒がイジメの被害を訴えることすら、
実は稀である。まして親が法的な対抗措置をとるのは極端なレ
アケースというほかない。基本、全てが泣き寝入りである。

 学校内でのイジメは教師はイジメの加害生徒を何らかの形で
罰することはほとんどなく、逆に被害者生徒を教師が一緒にな
って攻撃、イジメることのほうが多いのは紛れもない事実だ。イ
ジメの被害に会いやすい生徒は、どこか弱みを持っているケース
が多い、その弱みに付け込んむ悪質な生徒、また教師がいるので
ある。このようなことは長い学校生活でいやというほど見てきた
ことでらうし、私自身、ひどいイジメの被害に会っても何一つ、
学校側からのサポートはなく、逆に私を教師がイジメてきたとい
う経験を味わっているのである。学校内でイジメ加害の生徒を罰
するどころか、被害者生徒の弱みにつけ込んで教師も加担して
イジメに加わるという現象は日本の学校の卑劣な実態を如実に
表すものというほかない。

 学校内のことを学外で問題化されることは学校、校長や教頭、
ヒラの教師たちは非常にイヤがるのは周知の事実である。つま
るところ、しょせん学校側は責任など法的にとる必要はない、こ
とを最初から十分に知っている、知っているが学外で問題化され
ることは、学校側に精神的なダメージ程度は与えうるかもしれな
いが、元来、誠意などもたない者の集まりだから結局、無意味に
終わってしまうことになる。

 端的に言えば学校内のイジメはイジメる側の天国というほか
ない、対して被害者生徒の泣き寝入りという構図は古来、変わら
ない。

 もう一つ、非常に重要なことだが、日本は法律、民法の中の
家族法で「親の懲戒権」をいまなお条文に明記している、いま
や類例がない国である。日本はなにかといえばG7,西側先進国と
いうが刑事手続の中世司法と揶揄される人権無視、がまったく
改善されなのと同様、親子関係でも明治の家父長制によるコン
セプトは根強く残っている。日本の明治以降の保守思想が、「
明治の洗脳」の固執という性格が強いため、明治民法で規定さ
れた親の懲戒権、。は断固守るべき保守的コンセプトとなって
おり、いまなお削除されないことの基本的理由である。

 そもそも日本の民法、その家族法では「親は子に懲戒権を
持ち、また懲戒場に入れることが出来る」と最近まで明記され
ていた。この条文が親が子に肉体的、精神的な虐待を行う、ま
さに正当性、国からのお墨付きとなっていた。懲戒場はやっと
削除されたが、長く子の押し込め虐待を恒常化させた要因でも
あった。だが削除の理由がふるっていた、

「残念ながら懲戒場に相当の適当な施設がない」から、という
法務省の設置の民法審議会の委員、お歴々の削除理由なのだか
ら、北朝鮮を笑えない国と言うほかはない。このような国の時
代錯誤の人権感覚こそが学校、家庭での悪質なイジメ、虐待を
助長してきた根本要因といって何の言い過ぎでもあるまい。

 外国では「親は子供を幸福に育てるための義務と権利を持つ」
という規定が普通で、実際、この内容で十分なはずだが日本で
は明治の洗脳的な家父長的民法の政治性から戦後も脱却するこ
とが出来ず、親子法も明治のドグマたる、その政治的性格ゆえ
に今なお世界に冠たる時代錯誤が大手をふってまかり通ってい
るのは否定しがたい。その前時代性が「親の懲戒権」が皮肉で
なく国家原理ともなった、と云わざるを得ない。それは、すな
わち「しつけ」を口実とする虐待、とくに精神的虐待の蔓延の
推進!の最大の要因となったといって何の過言でもない。


 「子供への虐待、精神的虐待は絶対禁じる」というドイツの改
正親子法の内容は必須であるが、日本ではそれすら実現の見込み
は絶望的であって親の子供の殺害事件も頻繁であり、まして精神
的虐待など親の当然の権利のように思い込んでいる親が多いので
ある。懲戒権天国、親の子供への暴力行為、粗暴行為、脅し、は
日常化しているのである。日本は学校ではイジメの云うならば、
加害者天国であり、家庭では親は何をやろうが勝手の虐待天国と
云うほかない。加害者が罰され、抑制されることは事実上ないの
である。

 メディアの親の子への虐待という議論の余地もない問題を、「
虐待に走る親の心のケアも」と、あきれた論調が多いのも日本の
異様さを象徴している。

この記事へのコメント

killy
2024年03月14日 22:26
矢掛町では、イジメを解決しなかった教育長が訴えられています。役場は結果を教えてくれません。
小学校でイジメを解決できなかった校長が、退職後に岡山県の学校相談員で雇用されています。ダメだこれでは。