NHK,朝ドラ、「ブギウギ」終了、最終回はイントロなし、OSKを全国にアピールの功績大

今日でNHK、朝ドラ「ブギウギ」が終了、イントロなし、は
なぜだろうか、ユニークではあった。私もたまに見るだけだっ
たが、笠置シズ子がモデル、その所属のOSK、松竹楽劇部の事
情も無論、ストーリーでは一体のもの、また服部良一さんとの
遭遇とそこで与えられたブギ、でも笠置シズ子さんの生涯は、
あまりに複雑怪奇でさえある、しかもあの時代背景、そこに重
なる松竹楽劇部の複雑な事情、歴史的経緯、まとめるには相当
苦労があったと思う。キャストはどうか、まあ親の七光りの趣
里さん(伊藤蘭、水谷豊)、今日などはふとみたらサッカーの
三浦知良の息子まで、七光り族が目立つ。でも趣里さん、関西
弁が全く板につかない、東京の人がナチュラルな関西弁など話
せるものではない、器量もご両親からして、ちょっと、だが、
さりとてOSKから1名主役を抜擢?となると女役からしかない、
トップは男役だし、内部でやっかみが渦巻き、トラブルの原因
となりかねない。適役とは言い難いが、まあ、ご苦労さまの趣
里さんというところ、服部良一が草薙、また淡谷のり子が、・
・・・・でも戦前から淡谷のり子は相当にファンからも嫌われ
ていたのは事実、そういうタイプかな。でもあの笠置シズ子の
半生をうまくまとめるのは難しい、でもそれなりにまとめた
のは立派、実人生のギクシャクはうまく吸収できていると思っ
た。モデルとの相似性ではキャストが、うーん、だが、もうそ
れは云うまい。
だが最大の功績はOSKを全国にアピールできたことだ。もち
ろん、戦前、大阪松竹歌劇団、戦後も松竹経営なれど経営危機
がたびたび、近鉄が経営を引き受けたが、これも投げ出し、つい
に一旦、解散、それを再び復活、現在に至る。OSK、日本歌劇段、
関西には宝塚が阪急コンツェルンをバックに圧倒的な勢力、あま
りの劣勢のOSKだったが、私は松竹座などでのOSK公演を観にい
って痛感するのは、大阪の人たちのOSKへの思い入れ、熱烈な支
援の気持ちである。春の踊り、会員先行発売、最終日の予約は、
数分で完了してしまったくらいだ。
NHK朝ドラの主人公は「うず潮」での林美智子さんがOSKの出
身である。大阪放送局制作だった。無論、京マチ子さんもOSKで
ある。
宝塚は団員の自殺、内部のすさまじいパワハラで低迷してい
る。この機に乗じて、というなら絶好のタイミングの「ブギウギ」
ではあった。とにかく今後ともOSKを応援したい、何より熱狂的な
ファンの多さである。その点は安心していいと思う。
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