一人当たり、アルコール消費量が東京がダントツ一位を考える

一人あたりのアルコール消費量を考えると、コロナ自粛騒動
前で新しいデータがまず現状を伝えると思われる。一人当たり
アルコール消費量といって都道府県別である。まず不動のトッ
プは東京である。理由はと考えたら、まずあらゆる企業の本社
、中枢機能が集中し、働くサラリーマンが全国でもダントツに
多い、あるのはなにも超大企業、大企業ばかりではなく中小零
細もまた多い、中央官庁も集中している。また文化的産業も東
京に極端に集中し、出版社、マスメディア、さらに作家、また
芸能人の東京(圏)集中も著しい、あらゆるメジャーな部分が東京
である、・・・・・したがって、とうべきか、様々なレベルで
の飲み屋が驚異的に多い、魅力的な高級店からお手軽で魅力的
な店もまた多い、庶民的な居酒屋、また高級からお手軽、の料
理店もまた多い。
さらに重要な要素は郊外まで私鉄、JR、公営など電車、地下鉄
が隅々まで通じている。地方は完全車社会だから車でなければ行
けないケースがほとんどだ、以前はだから飲酒運転は横行し、今
も根強くあるが、現実、飲みに行くのに車しかない、では家で飲
まざるを得ない。魅力的な店が少ない上に車でなければ、で足も
遠のくものだ。東京なら基本、電車で行ける。逆に車だと駐車場
も乏しく大きな制約を受ける。
以上は常識的な基本的な要素である。サラリーマン、企業、公
務員とも、ハイクラスサラリーマンはまず東京が圧倒しており、
むろん、それ以外も・・・・・さまざま、いたってつまらない考察
?なのだが、だったら電車が縦横無尽に、魅力の店も圧倒的に多い、
人口も多い、サラリーマンも多い、大阪圏はどうか。大阪の一人当
たりのアルコール消費量は低い方ではないが16位である。兵庫県は
34位、愛知県は43位、大都市部以外が非常に広く、そこに居住の人
口が多いためである。大阪は超大企業、大企業のサラリーマンは多
いが東京に比肩し得るほどではない。圧倒的な出版関係、文化人、
芸能人の集積も東京のアルコール消費量の多さの要因である。盛り
場の代表はいうまでもなく銀座である。
地方と異なり、東京は今なお酒販売は旧来の酒店が中心であり、
世界の、また日本の貴重な酒が東京には集まる。
酒の消費量が大きくなるあらゆる要素が東京には備わっている。
うれしいにつけ、悲しいにつけ、の埒を越えて東京人は酒を飲む。
酒にまつわる心情は東京の人に限らないが、何よりもその場が提
供されているということだ。日本社会で云うのは滑稽に響くが、
東京は日本唯一、広義の「社交界」が大々的に展開する場所であり、
また庶民文化もそのスケールは類をみない、ということだろうか。
東京は日本全国からの出身者があつまっている、高知県人は酒好き、
というのとは意味が異なる、酒の消費を促進させる要素が東京には
すべて揃っている、ということだろうか。ただこのことが東京の
平均余命の低さにもつながっている、ことは否定できない。
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