マイナカードの最大の問題、作れない、更新できない、ハードルが高すぎる!手間いらずだった健康保険証が消えてしまう
マイナカードだが、これをもって日本のデジタル化を一気に
進展させる、とうのが、もし政府の思惑なら国民の被るあまり
の負担、不便さをまるで理解していないわけである。政府は極
めて意図的に「マイナンバー」と「マイナカード」を混同させ
ようとしているようだ。
実際、マイナカードが出来て、それを持って「便利になった」
などと実感している人はほぼいないだろう。全て裏でマイナカ
ードを策しているのは官僚だが、「純粋」にIT後進国の日本を
世界レベルに引き揚げたいから、なのか、どうもこれは疑念を
持たざるを得ない。日本はこれまで非常に長い実績と利便性を
誇る多くの制度があった。それらを一気に潰してマイナカード
に集約となると失うものばかりである。
「任意」と云いながら「健康保険証廃止」では国民皆保険な
のだから実質、「強制」は明らかで子供だましである。「任意
でございます」という一方で「強制」の健康保険証廃止、どう
いう頭の構造なのだろうか。それで一気に便利になるならいい
が、真逆なのである。
私は国はこのような暴挙を行うとも予想はしていなかったが、
何か懸念される予感があり、クリニック受付の周囲にIT機器増設
可能な仕立てに準備してきた。ネットもNTT西日本のフレッツ光
から他の光さサービスに絶対変えなかった。もし変えていたら、
オンライン資格確認システム強制でのシステム構築に大汗をさら
にかいたはずだ。とにかくon-line資格確認のパソコンへのセッテ
ィングだけでWindows10パソコンに100以上の設定を積み重ねな
ければならなかった。NTT西日本のNTT中国に委託したからこそ
可能だった。
現実の問題はそもそも、
マイナカードが作れない、更新できない、ということである。
多くはマイナカードは作っているが、なお作っていない人は少な
くない。
まず市役所、区役所に並ばないとマイナカードは作れない。マイ
ナカードのため、市役所がすっかり年中行列になって著しく多くの
手続きがやりにくくなった。マイナカードを最初に作る、のは気が
張っているから石に齧りついても作るが、これが5年ごとの更新と
なると、その市役所、区役所の混雑は日常化し、従来の業務にも大
いに差し支えが生じる、というより既に混雑が恒常化している。ま
た非常に多いのが暗証番号忘れである。混雑の大きな要因だ。
市役所の行列には基本、本人が出向かねばならない。通常は仕事
があるから土日が休みの市役所に昼間、長時間出向く、のは容易で
はない。だが成人の若年、壮年なら可能としても、では体が動かし
にくい高齢者などはどうだろうか、多くは介護施設入居でも単身と
なっている高齢者は多いし、増加の一途である。難行苦行の市役所、
区役所でのマイナカードを新たに、また更新に出向けるだろうか。
超々高齢化社会となる日本で、まさにIT先進とは真逆の市役所での
長時間待ち行列に耐えられるだろうか?
厚労省は「代理人でも可能」というが介護施設の職員も多忙であ
る。一人のマイナカードの作成、更新でも長時間の待ちである。多
数の入所者のマイナカードの作成、更新まで押し付けられてはどう
しようもないだろう。
まして高齢者のみの世帯、非常に多いし、増加するのみである。
あの半ば殺人的な行列のマイナカードについての手続き、今後は更
新、ただしまだ作っていない人も多い、要はそんな親切な代理人な
ど滅多にいないのである。
これまでの健康保険証は最初は健康保険課で簡単な徹続きさえ
すれば後は年ごとに新たな健康保険証を送付してくれて、手間いら
ずだった。それが一転、殺気立った行列に並ぶのが義務化、なので
ある。「もうやめた」という人が続出するだろう。現行保険証は顔
写真も不要で自動更新される、送ってくれる、利便性は一気に最悪
に突き落とされたようなものだ。逆にマイナカードを持つことの利
便性などほとんど感じられないという人が多い。
とにかくマナカードは「ハードル」が高すぎる、医療機関もメリ
ットもなく、レセプトオンライン送付義務化もその煩わしさに悲鳴
が既に上がっているのだ。むろん、on-line資格確認のメリットなど
ほぼ何もない。
国は国民の声など無視、が国の王道と思っているようだ。どうにも
ならない日本だ。
この記事へのコメント
使い勝手の良いカード型ではありません。持ち運びに便利が悪そうですが、私は7年間以上医者にかかっていません。
改悪の方向に進んでいます。