私の打たれ強さには理由がある、悲惨な環境から学んだもの

  436210004_3320855014883686_8572678922211672386_n.jpg
 私は別に自分ではなんとも思わないが、昔、医局で同期から
「本当に打たれ強いなぁ」とあきれたように云われたことがあ
る。実際、人生行路で何処に云ってもそんなもので、Simon&
GarfunkelのKeep the Customer Satisfiedという歌の歌詞にある
ようなものであった。ひとえにそれは生まれ育った家庭、両親
のためにそうなった、わけである。別段、いいことではないが


 普通考えたら、親は子供に住居を提供する義務があるだろう。
うちの親は、父親は次男で戦前の民法の家督相続、商店街の古
民家、」江戸時代に創建のボロ家だったが、伯父の所有。明け
渡し裁判、延々と調停は続いたが、冷血なほどケチな両親はビ
タ一文も「供託」しなかった。結局、出ることになったが近所
の江戸時代庄屋、石井本陣の当主、石井遵一郎さんは街に多く
の家屋土地を所有し、賃貸していたが、近所の水野さんという
家族が借りている古い家を、石井さん所有の家を石井さんに話
をつけ、水野さんに乗り込み「ここは買ったから出ていってく
れ」ここでも冷血だった、そういうなら、幾ばくかでもお金を
渡すべきだろうが、ビタ一文もここでも出さない。結局、人の
いい水野さんが折れた。で解体、新築して入居、半年も経たな
うちに驚愕の夜逃げ、無一文に、そんなになる理由は本来何処
にもないのだが、財産など持ったこともない人間で、なら大切
にすべきだろうが、即座に日本有数の詐欺師に直行、手形を
もらって喜んでいた不渡り、何年かのち、別の案件でその詐欺
師、富田林の喜志家具といったが新聞に「家具業界の死神、つ
いに逮捕される」本当に最低レベルの人間関係しか築かない親
だった。

 冷血性は一時が万事、例えば子猫、母親は必ず捨ててこい、
と父に命じた。そのときはめずらしくあるていど成長していた、
母に命じられてコネを捨てに行った「父」は橋から川に落とそ
うとしたが軽トラックの下に子猫が潜り込んでしまった。そこ
で車を動かしたら子猫の鼻を轢いてしまった。血だらけになっ
てもがき苦しむ子猫を憐れむどころか、容赦なく父は子猫を
川に投げ捨てた「クルクル回りながら落ちていったよ」と母に
さもいいことでもやったように。まさに聞けば怒りで血が逆流
する残忍性、下劣さ、両親揃って宇宙開闢以来レベルだろう。
その死に方が比類なく悲惨だったのは手にかけた多くの罪なき
子猫たちの怒りがこもっているとしか思えないのだ。

 で福山市に母と長男で新築、私が神戸大のとき、はじめて帰
宅?したら母親等が「この家は長男とその嫁の家だ、私は姑で
住む、敷居をまたぐな、ただ結婚式にだけは出ろ」、この話を
誰にしても信じてもらえないのである。当然だろう、だがこれ
以来、「お前には家がない」とバカにし続けた、母親が大学生
の子供を「家がない」と馬鹿にする話が世界の何処にあるだろ
うか。その性根は実は死ぬまで続いたのである。死に様は、比
類なく惨めを極めた。

 母親を表現すれば、「一人の人が幾万回も生を享けても決し
て一度たりとも口にしないような悪質、下劣な言葉を幾百万回
も生涯で吐き続け、一度たりとも反省をしなかった」とでも、
云うしかないのである。ちょっと宇宙開闢以来、レベル、だろ
うか、宇宙開闢以来の悪意と邪悪を煮詰め多様な人間、父親も
精神性のかけらもない、まさに「いやしい」心の持ち主、お話
にならない。母?は私が記憶にないほど幼い頃から、母が病院
送りされる直前まで、あの汚い言葉を吐き続けた。最後まで反
省も内省も一度たりともなかった。おそるべき非精神性である。

 おまけに私は15歳で重い腎臓病に、だが入院、よくなった、
そこでさっさと退院したらいいのだが、無意味以上に悪質な
入院を強要され、こじらされてしまい、生涯の病になってしま
った。母は宇宙開闢以来のHell Creatorであったことは疑いない。
反面教師も教師というなら、比類ない教師だろう。

 とまあ、ここまでくれば、私が打たれ強いのも仕方ないこと
だが、これから先ははて、どうなるかわからない。とにかく親
がこんな惨状を呈しているのだから、誰も頼りには出来ない。
自分しか頼るものはいない、いなかったのである。どんなこと
にも耐えられる人間になったのは事実だ。人の心を傷つけるこ
と、命を粗末にすることがいかに悪いことか、身をもって学ん
だことは間違いない。

 今はだから、ともかく幸福である。私を見た目では想像は到底
つかないと思う。やれやれだが、もう過去はゴミに捨てて今を大
切にである。数奇だったが、数奇などに価値はないのである。人
の心を大切に、優しさは全てに優先する、である。それにしても
欠点だらけの私、反省しきりである。

この記事へのコメント