日本、永久円安の道に、円安インバウンドの途上国の快感!から逃れるすべはない
円安はまだまだ進行するだろう、でも日本は100円を新1円
のデノミを実施したら1ドルが1.50円から1.60円、さほどの円
安には思えなくなる。元来、明治の出発点で1ドルは1円でス
タート、その後徐々に、1ドル2円くらいで定着した。満州事
変、国際連盟脱退後は1ドル5円ほどに、日本の孤立低迷軍国
化、円の評価は下落、そこから長い戦争の時代に突入、日本
はその結果、明治以降に獲得領土のすべてを喪失、国土は焦
土化、経済は破綻し、世界最貧国に転落した。その超貧乏ゆ
えに1ドル360円と固定された、それが戦後長く、続き、1972
年、ニクソンショック、1ドル300円、以後徐々に円高となり、
1979年には1ドル240円近辺に、それ以後、変動はあったが円
高は進み、円の最高値、1995年4月19日、1ドル、79.75円を
記録、円高不況と騒がれたものだ。
でも1ドル160円でもまだ過去を思えば十分な円高と思え
るが、海外観光客はしきりと「日本は何でも安い」を連発し
ている。なぜ?理由は外国の実質的な発展である。日本は
実は全盛期は1990年から2003年ころだった。お家芸の分野
は次々に落城した。残るは自動車産業、くらいである。
さて、円安だという、だが円安と云って余裕の生産力で
バンバン輸出できる状況ではない。円安による物価の上昇
元中で吸収されるケースが多く、ストレートに物価が上昇
というわけではない。むろん、資材などは高騰している。
日銀はマイナス金利解除といって金利はゼロ金利レベル
のまま、これは海外に即座に見抜かれた。預金金利がゼロ
金利レベルというだけで、実際に借りたら支払う金利は実
は低くはない。国民が受け取るべき預金の利益を収奪され
ているのである。日銀は実質ゼロ金利を解除することはま
ずあり得ない。半永久ゼロ金利である。それが日銀と銀行
の利益につながるからである。
それと、・・・・・・すさまじい海外からの観光客、イ
ンバウンド効果はこの国の最大資源となっている感がある。
もう変えようはない、円高の再来はない、
為替介入と云って日本国の持つ外貨の大半は米国債であ
る。米国債をアメリカで大量に売却、はまた無理な話であ
る。アメリカ政府が許さない。介入で緩和さえ難しい。
円安は終わらないのである。
この記事へのコメント