連休の谷間、曇天が心を落ち着かせる

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 サラリーマンでは10連休とかいう人たちは確かに少なからず
存在するそうだが、実際はカレンダー通りという人と、他方で
休日、祝日でも働いている人は多い。私はカレンダー通りであ
る。

 今年は一昨年、昨年と打って変わって雨、曇天が多い。年に
よってかなり明確に天候は特徴が出やすい。自然は必ずトータ
ルで帳尻を合わせるものだ。人間の思惑など儚いものだ。

 連休でいうと最終の5月6日の月曜日の降水確率が高い、現在の
予報では80%という。これでは最終日までみっちり観光ともいき
そうにはなく、月曜日はゆっくり家庭内で過ごすことになるだろ
う。さりとてそれ以外の休みの日、予定は特にない。近場で、あ
るいは、である。美観地区もあまりに頻繁に出かけるのでさすが
にそれはなさそうだ。

 たまには北隣の「生まれ故郷」に、とも考えないでもないが、
そこに至る道で速度違反取り締まりがないとは云えず、この年齢
での違反は一つでも運転免許喪失につながる。だから、多少の車
での遠出も避ける、ということだ。

 しかし、もう故郷というものなどない。故郷を出て半世紀も経
てば全く別の街になっている。あの買い物客、小中高生、幼い子
友たち、地元商店街の人たち、で歩くのもままならない盛況だっ
た商店街はほぼ死に絶えた。むろん、特色ある店舗は生き残って
はいる、銘菓とか、また飲食店である。飛躍的に増えた「観光客」
で街の相は別になってしまった。普段は行ってもほぼ人は見ない。
子供、小中高生は全く見ない。子供がいなくなったのか、と思っ
てしまう。人口は最盛期の40%ちかくはなおいるわけであるが。
もう縁者もいなくなって無縁に近い。もう多分、行くことはない
と思う。

 親の墓参りだが、墓が異郷の地、広島県福山市の「夫婦墓」で
あること、何より、あまりに毒親であったことで、子供たちは、
墓参りはしない、と思う。兄はさらに私より距離が遠い。三回忌
もやらなかった、もうあの異郷の地の寺とはつき合うことはない、
という意思表示だろう。墓じまいと云って、自分から言い出すと
重機が必要な墓石の移動など費用はかなりかかる。いっさい、無
視しか選択肢はない。異郷の地だからイヤ、というのみならず、
何よりも親の夜逃げの行き先であった、汚辱の地だから子どもと
してはアクセスしたくない、というのも当然だろう。

 と、つまらないことが頭に浮かび、よぎっていく。木曜日まで
仕事である。木曜日は半ドンなのでやはり余裕である。

 

 

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