JR東海の狂気、リニアモーターカー、右翼雑誌発行、「超ドル箱」東海道新幹線からの超収益が日本を滅ぼす


 国鉄は民営化された、民営化されたから何をやっても自由か?
となるとそれは違うだろう。特にJR東海は「東海道新幹線」と
いう超ドル箱を保有し続ける。そこから生まれる莫大な収益が
何処へ向かうか、である。まず異様なものは右翼言論活動、また
メディア支配を試みようとしていることだ。

 東海道新幹線のグリーン車にJR東海が意図的においている「
Wedge」という雑誌である。内容は完全に産経を出し抜くほど
の徹底した右翼雑誌である。大企業経営者の右傾化、民族差別
の言動、戦争加害の否定はDHCのかってのオーナー、またアパホ
テルに見られるが、JR東海は超大企業であり、会社自体が右翼言
論活動を雑誌を刊行することで継続的に行うということで異常さ
が際立つ。民間企業と云ってJR東海の公的性格は極めて高い、民
営化されたから何をやってもいい、超ドル箱の東海道新幹線から
湧き出る限りない収益から、巨額資金を使うことで何をやっても
いい、わけではない。だがこのような、JR東海の誤った姿勢、経
営姿勢を利用しようとする政治家、それ以外の勢力がいる、とい
う現実が非常に危険ということである。

 その超潤沢な資金の行き着いた先が「リニアモーターカー」で
ある。これに反対し続けた静岡県知事への中傷攻撃を田のメディ
ア、雑誌に載せているし、自らの右翼雑誌も活用している。そも
そもリニアモーターカーというものは実験室的な範囲において敷
設(といっていいのか)か可能である。だがそれを現実にこの日
本という国の地形の中、またその抱える限りない問題を無視して
工事を強行すること全く別物である。

 リニアモーターカーに疑念を呈する識者、また政治家は多い。
市民の間でもJR東海は正気とは思えないとして反対の意思を表示
する市民、市民団体は多い。

 最高時速、たかが500kmほど、その搭乗旅客数は非常に制限さ
れる、また貨物輸送も不可能である。地下50mという深い場所を
走行する、車掌などはおらず乗車まえには航空機同様の手荷物検
査は必須となる、車内での犯罪行為が起きた場合、抑止するスタ
ッフがいない、かりにいてもごく限られる。南アルプスなどその
地下部分を貫通という恐るべき天文学的な自然破壊である。この
自然破壊がまずリニアモーターカーが許されざる最大の要因で
ある。現在の東海道新幹線は1964年10月開業と古いので盤石でな
く他の新幹線に比べ、速度が遅い。280kmほどである。しかし、
限られた輸送力、トンネルばかりで観光客にはそっぽを向かれる、
京都を通らない、電力が従来の新幹線の数倍はかかる、なにより
取り返しのつかない、あまりに大規模な自然破壊を伴う、静岡県
民には全く意味はない、県知事は何より静岡県民を向いていたわ
けでえある。将来的に飛躍的に旅客需要が増える見込みはなく、
逆に時代の趨勢で減少していくと予想されること、既存の東海道
新幹線と競合するため、もしリニアができたら新幹線の使い勝手
を非常に悪化させないとリニア自体の経営が成り立たない。そも
そも名古屋までの開通すら実際は遠い将来で計画通りに行くはず
はない。大阪に行く場合、リニアからまた新幹線に乗り換え、
想像してもバカバカしいはなしである。それにしても南アルプス
などへの超自然破壊工事による超莫大な残土、何処で処理をしよ
というのか、である。

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 尽きることもない、わきあがる東海道新幹線からの超収益、そ
その赴くところが、リニア強行、「資金ならいくらでもあります」
だが、それがもたらすものはなにか、超々高齢化、ますます進む
オンライン化、少子高齢化は進むのみ、あの超自然破壊の結果、
日本が得るものはJR東海の狂気による日本の終焉と云って何の過言
でもない。右翼雑誌はその、狂気の露骨なまずは表出である。JR
東海の狂気の露払いが「Wedge」ということだろう。

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