高野連、朝日、毎日だけが「絶対に譲れない」という高校野球「甲子園」開催利権エゴの時代錯誤

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 さすがに今になって真夏の炎天下での高校野球甲子園大会
に対し、「二部制」という案を高野連が提示した。午前、また
夕方からニ試合ずつ、という内容のようだ。無論、真夏の炎天
での試合、ドームでもない甲子園では古来、高校球児の美徳か
のようされたが、近年の「地球温暖化キャンペーン」に朝日、
毎日も完全に加わっているだけに、「最近の夏は暑い」から、
対策を講じると云うのが何か浅ましい。

 4月にこの「二部制」案を予測して大阪毎日放送のアナウン
サーだろうか、まさしく本音を吐露している。

 高校野球は甲子園で開催してこその高校野球で、他の球場で
の開催は一切認めない!と啖呵を切っている。

 高野連、朝日、毎日という大人たち三者の「甲子園開催利権」
はあまりに露骨である。他の球場での開催は絶対に認めない、と
1ミリたりとも譲らないぞ、だが「地球温暖化キャンペーン」に
乗っている手前、炎天下の試合は避けたい、そこで奇妙な「二部
制」ということだ。夕方ころから第二部のニ試合、数々の不都合
が生じる。

 こんな奇怪な姑息な方法を講じるなら、時代は進歩している、
ドーム球場でやればいいではないか、実際、以前の高野連は現
在ほど意固地ではなかった。あの巨人の堀内が甲府商から夏の
大会に出場したとき、記念大会で甲子園だけでは普通の試合の
消化は出来ない、として西宮球場を併用した。堀内の甲府商業
は初戦を西宮球場で行った、敗退だった。

 ところが高野連、実はむしろ朝日、毎日がますます甲子園の
聖地利権に縋っている。紙の新聞の極端な減少は話題にされる
が朝日など2000年当時より発行部数は半減以下である。毎日の
経営など云うまでもない。朝日はもう不動産業で生きていこう
という経営指針もあるが、ともかくかってないほど「甲子園
利権」に縋っている。

 毎日放送アナウンサーの森本栄吉なる人物は

 甲子園は日本の野球の原点だ、絶対に譲れない甲子園での開催、
甲子園を目指す以上は甲子園であやることこそ意味がある、甲子
園以外での開催はあり得ない


 とまさしく「狂信」を咆哮している。しかし根本的な誤りがあ
る、あえて云えば甲子園聖地説を絶対的に正当化し、それを新聞
社の「甲子園聖地」利権としていることを隠そうともしない。

 私は甲子園の近所に長く住んだ、初めて見て今までのイメージ
は覆された、本当に小さい、また汚い、老朽化である。高校球児が
甲子園来て多くが「この球場は小さいな」と思う。当然である。さ
らに寒いときは寒く、今年のセンバツのように、暑いときは灼熱で
炎天そのもの、である。雨天中止もしょっちゅうだ。甲子園で開催
中は地元に帰れない、練習もろくにできない、経費がずっとかかる。

 要は高校球児はいい条件のもと、試合をしたい、それだけといっ
て何の言い過ぎもないし、それこそ真実だ。利権に絡まる大人たち、
とくに朝日、毎日が「高校球児は甲子園を目指している、憧れてい
る」と利権の本音のために甲子園伝説を聖地として絶対化している。
全く滑稽である。なら現在の甲子園を解体し、最新式の全天候対応
の開閉式ドームとしたらどうだろうか、「そうなると甲子園ではな
い」と言うだろう。

 朝日、毎日の高校球児の心理を詐称した甲子園聖地利権ほど時代
錯誤はない。

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