大阪万博、二番煎じが成功するはずはなかった、本音はあくまでカジノ、まさにカジノ万博

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 そもそも、なぜ大阪万博、というのか、関西万博とも云う
らしいが、その発案はどういう事情だったのか?云うまでも
なく大阪は長く「維新王国」である。元来は創価学会と共産
党の勢力のせめぎあいが続いた大阪だが、読売テレビの大阪
独自の右翼番組がきかっけで橋下徹がその番組からデビューし
、自民党幹部との蜜月も相まって大阪ローカルの保守新党が
圧倒的な支配せ力となった。大阪市が慰安婦像!にいちゃも
んをつけてサンフランシスコとの姉妹都市縁組を破棄した、
くらいでその右翼性は厳然としている。右翼なら自民党がある
ではないか、だが自民党ではダメ、反中央の意識はそれなりに
強い、読売テレビの影響は大きいのである、・・・・・とまあ、
創価学会・公明党、共産党にも食傷した大阪府民が、・・・・
と「維新」の沿革を考えても仕方がない。現実、大阪を圧倒的
に牛耳り、再び「大阪都」構想を持ち出している。

 大阪万博2025は橋下徹の発案とされる。なぜ、いまさら万博
なのか、1970年は日本の高度成長期の一つのピークの時期、ま
さにタイムリーだった。左藤義詮大阪府知事は「万博は恋人で
す」だが万博成功後の府知事選では落選した。だが1970年の大
阪万博は紛れもなく、時代にも恵まれた稀代の成功した万博で
あった。

 何より、もはや万博というものの存在感が大きく低下してい
る時代の趨勢、日本は一人あたりのGDPは38位に転落、かって
の圧倒的な産業分野も次々と崩壊、自動車がなんとか最後の砦
のようだがこれも苦しい。いまさら日本が、また一度、万博で
の成功体験を持つ大阪がまた再び、全ては二番煎じである。あ
るいは二番煎じですらない、とも言える。

 参加国のパヴィリオンは絶望だ、なら延期?延期するくらい
なら潔く中止以外にあり得ない。世界が相手にしてくれないの
である。橋下徹などまだ54歳だ、あの万博をほとんど知らない
いうえに、あの時代も知らない。もう万博を活性化の手段には
通用しない。

 夢洲という人工島へのアクセスは一本の橋のみ、これは致命
的だ。また長大なクイをパビリオン建設で打ち込み、半年後に
は撤去の義務がある。この時代、わざわざ、それほど煩わしい
絶望的な仕事を引き受ける物好きな建設がどれほどあるだろう
か、人手不足、資材不足である。

 本当にもっとやるべきことがありそうだが、もう、どうにも
ならない。世界に恥をさらすのみである。だがやる、なぜ?

 全てはカジノのためである、何もインフラのない夢洲に万博
を利用し、上下水道などを建設整備、その後のカジノに引き継
がせる魂胆、ということだろう。カジノのインフラ整備は本来、
カジノ業者の負担である。そうなれば進出を渋る、公費では市
民の批判を招くから、万博を利用してやろう、である。まさし
くカジノ万博である。

この記事へのコメント

纐纈 晃
2024年06月14日 20:23
もとよりカジノこそが本命、いきなりカジノだと周辺住民が騒ぐのでカジノ予定地に万博を持ってきたのです。維新はおカネが大好き。関西万博、関西空港などカネのにおいがするものには近畿じゃなく「関西」がついています