世界のあまりに一部すぎるG7、史上例がない世界ブロック化!ウクライナ戦争の落とし所がない、調停者不在
日本国内の既成メディアの報道は、いうならばG7路線である。
一方的な報道がG7に従う、欧米のいわゆる西側世界に従う一方
的報道である。「ロシアの肩を持つのか?」と云われても、な
ぜロシアが兄弟国!のウクライナに侵攻したのか、その原因を
作ったのが欧米と言わざるを得ない、欧米のロシアへの「あお
り運転」の結果というほかないので、プーチン大統領をヒトラー
と同一視などできない。これについては詳しく述べている本も
あるのでくどくど書かないが、結果としてロシアはウクライナ
に侵攻した。2014年のクリミア支配のようにウクライナなど、
ロシアは一気に制圧する?かと思われたら、欧米の膨大な軍事
援助で増強されたウクライナ軍に全くの苦戦を強いられている
という現実が露呈した。欧米の桁外れの軍事援助は継続してい
る。ロシアの苦戦は続くだろう。
だがロシアは苦戦しても、それが予想外であったにせよ、アフ
ガニスタン侵攻でソ連が崩壊したような事態には決してならない。
あの頃と世界情勢が全く異なるからである。ロシアの損害はアフ
ガン以上にせよ、第二次大戦で2000万人にも及び犠牲を出しなが
らナチス・ドイツを打倒した最大の貢献は間違いなくソ連であっ
た。長期戦にロシアは強い、それは国土、懐が深い、ということ
もあるが欧米が世界の一部、特にG7が極度に世界の部分に成り果
てているからである。ロシアは孤立していない。「ヨーロッパ
こそ世界の顔だ、ドグマ、正義の発信地である」これには無論、ア
メリカを加えるべきであるが、要は西洋こそが世界を代表する、西
洋、西側世界が世界の代表であると自惚れ、欧米と日本、韓国、NZ
、オーストラリアを加えた国々こそが世界の代表であり、その意見
こそが正義だ、というのはグレタ教でも露骨だが、G20ですらロシ
アへの暗黙の支持は多い、ましてG20以外の発展途上国も加えたら、
欧米よりロシア支持という国々が圧倒的に多いはずだ。つまり、世
界の大半の国々は西洋の昔ながらの「われこそは正義、世界の代表」
という傲慢さにほとほと嫌気がさしているのである。
だが西洋に世界の大半の国が嫌気がさしていようと、これが20年
前、さらには10年前でも西洋の力はまだ、特にアメリカの力は圧倒
的であったとろうから、有無を言わさない西洋、欧米世界、G7で通
ったが最早、欧米、西洋の独壇場は終わっている。G7とBricsのGDP
合計比較でも現在でもBricsがG7を追い抜いている。それ以外の発展
途上国の経済成長も著しい。G7などカナダ、イタリアなどお世辞に
も大国とも経済大国ともほど遠い国が加入している。
ウクライナ戦争の落とし所がない。莫大な軍事援助を続ける欧米、
つまりアメリカ、EUの中の諸国、だが「さりとて敗北しないロシア」
まして世界情勢は過去とは大きく異なる。
ロシア敗北がウクライナ崩壊か、アメリカ、EUは抜き差しならない
介入に嵌ってしまった。「ある条件での停戦」模索の気配がないので
ある。アメリカな中国にロシアへの支援を行うな、と制裁を課しつつ
他方で「要請」だが、もしロシアが倒されたら次に西洋が倒しに来る
のは中国であることは明確である。これを考えただけで、終わりなき
エンドレスの長期戦になることは間違いない。停戦、折り合いの条件
を全くアメリカも探求しないのである。バイデンは10年間は軍事支援
の確約をしたが、もうバイデンの命もないだろうが。
トランプ大統領となれば事態は変わり得るが大統領になれない可能
性もある。ウクライナ戦争は第一次大戦類似の戦争を誘発する、とは
云われるが、それより複雑である。脱炭素ドグマでの金属不足の到来、
という最も根源的な危機が間近である。ロシアはその鍵を握っている。
経済が根底にある、際限なき愚行の落しところがない。アメリカに
は奇怪な第二のベトナム戦争ともなりかねない。
それにしても日本はもう少し、自身の国益を考慮すべきだ。G7が
それほど政治家、官僚には嬉しいのか知らないが、生き残るための
独自の立場があってしかるべきだろう。
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