野球は確実に競技としても娯楽としても衰退している。人気低下、無関心が止まらない。


 野球の話題といえば、メジャーリーグの大谷とか、何年に
一度のWBCの大騒ぎは事実だが、競技として、また観るスポ
ーツ娯楽として野球は衰退している。特に日本である。野球
は世界的に広がり、普及度の非常に低いスポーツである。盛
んなのはアメリカ、その波及の中南米、何と言っても日本、ま
た韓国、台湾、といったところである。

 海外の事情はさておいて、日本国内での野球の動向は衰退の
一途である。戦後長く、日本国民の最大の関心事、最大の娯楽
とされたプロ野球もいまはテレビ地上波でほぼ放送はない。ま
た都市対抗野球などの社会人野球もチームの廃部は止まらない。
戦後、野球が国民最大の関心事、娯楽という時代、社会人野球
もかかなりの関心を呼んでいたが、今は無関心の極み。新聞の
報道が支えだったが、その新聞も紙の新聞が消滅へのカウント
ダウン、将来は明らかだろう。大学野球はそれなりである。問
題は高校野球、昨年の夏は慶応高校全国制覇で大いに盛り上が
ったが、センバツの健大高崎優勝、金属バットの材質変更で、
さっぱりホームランも出なくなった甲子園大会、あの大阪桐蔭
式の組織的スカウト活動を取り入れた健大高崎の優勝で、また
高校野球の人気は低下した。今年のセンバツは雨も多く寒々と
して観客の入りも本当に悪かった。おまけに優勝が健大高崎、
あの大阪桐蔭方式の学校の制覇で白けきった気分が全国を覆っ
たのは否めない。

 高校野球は高野連、朝日、毎日の「大人たちの甲子園聖地
利権」のみが際立つ。正直、もう高校野球=甲子園、トーナメ
ントは止める時期だと思うが大人たち!は聞く耳を持たない。

 戦後、日本人の生活、意識の中枢にあった野球は見る影もな
い。人気低下というのか、無関心である。「野球なんかどうで
もええ」である。まさに野球への関心が生活の中心だった日本
人の意志きは完全に様変わりしている。

 さらに今年は実は高校野球センバツ大会からも顕著だっが、
プロ野球でも極度の投高打低、セパで三割バッターが三人ほ
ど、さらにホームランが劇的に減少、真に捉えた打球が途中
で失速、まっしんで捉えたと思った打球もゴロも遅く、悠々
と守備陣に処理されてしまう。あの座りゴチもわるい、設備
もお粗末な球場にカネまで払って見に行くものではなくなっ
ている。

 少子化で野球などやる子供が減少、もっと他の垢抜けたス
ポーツに向かっている。当然だろう、もう戦後は終わったと
いうことだろう、野球も一定の層は野球を行い、存続するに
しても日本人の野球への白けきった無関心はどうしようもな
い。消え去るとまでは云えないが、もはや過去のスポーツと
云うべきである。

 2024年センバツ大会でのガラガラの甲子園

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