東京都知事選、石丸は小池、蓮舫、どちらの票を多く奪うのか?

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 すでに事前調査では、小池百合子のほぼ当確は出ているよう
だ。各紙に「自民党は小池百合子、事実上の当確に安堵」と載
せている。安堵とは立民勢力に都政を奪われないということと、
もう事実上、72歳の小池百合子の国政復帰は消滅し、総理候補
として党内をひっかき回される心配がほぼなくなった、その二
つが挙げられる。

 石丸候補は無所属で特に政党と関わりはない。ある維新の政
治家が石丸支持で離党というニュースもあった。維新は東京で
は別に勢力はないが。

 石丸候補の当選はまずない、と考えられる。楽勝はないが、小
池三選は固いという予測は覆りそうにはないが、だが台風の目で
ある。自民、公明、右翼系団体支持の小池百合子、対して蓮舫は
立民、また共産も支援、参院東京地方区での地盤がどれほど活き
るか、である。で石丸伸二候補は、組織はない、ないからこそ人
気なのである。

 小池百合子を都知事にしたのは東京都民の保守的傾向、右翼性
を見抜いた小池百合子の手法、またまだ女性都知事をもったこと
がなかった東京都民の女性都知事願望、対立候補に有力な女性候
補がいなかった、こと、また云いたくないが、私は毛頭感じない
が、都民には有効だった小池百合子の「魅力」ということだろう。
右翼団体を支持団体にしたのは最初からであり、それは慣例だっ
た関東大震災の朝鮮人被害者への追悼への都知事の言葉をやめた
ことに明白である。

 保守的風潮に乗って見抜いて、また初の女性都知事という有利
さ、対立候補の擁立の人選の稚拙さが手伝っていたわけだが、さ
て、三選目でどれだけ有効なのか?である。

 都民の全体としての保守的風潮は代わりはないが、日本会議な
どの右翼団体の勢力は安倍の一件もあって退潮している。女性
都知事であることは蓮舫出馬で大きく減殺される。だが選挙運動
を8年間やったに等しい有利さ、また不利さも持つ。

 都知事選挙はどこまでも組織に属さない、未組織大衆都民の票
で決定する、それは端的に言うなら、青島が都市博反対だけで、
無論、本人の長年の知名度、もあってだが鈴木都知事を落として
当選させた東京都民だ。それを衆愚と云うなら選挙など衆愚の結
果でしかないが、誰が当選しようと、どこまで都民の利益を尊重
するか、実にあてにならない。選挙運動中の熱狂など意味をなさ
ないという現実がある。

 石丸候補は相当の票数を取る、それは小池、蓮舫のどちらに打
劇となるのか?港区などは石丸候補がトップの人気だという。こ
れば微妙だが小池陣営にやや不利でないかと考えられる。

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