2018年、真備大水害が6年、戦慄の家屋が屋根まで浸かる大水害


 日本の災害史上、大水害は数多い。数多いが例えば1957年
の諫早大水害、1982年の長崎大水害、無論、数しれぬ日本で
起こった大水害の例示だが、この2018年、真備大水害は戦慄
である。真備町は当時、倉敷市と合併して何年目だったか、
高梁川の支流、小田川は古来、非常に水害が多いかわであり、
真備町の上流、西に隣接の矢掛町は頻繁に水害が起きていた。
特に1976年の水害で矢掛の中心部は大被害をこうむり、それ
からの復旧のためとして「大名行列」が始まった。真備大水
害のときも同時に、堤防が決壊し、「矢掛町大水害」も起き
ていたが、世の注目は真備に集中、矢掛は忘れられた被災地
となった、これが矢掛町の人から聞く愚痴であった

 ともかく7月に3日~4日だったか降り続いた豪雨で小田川、
高梁川の水量が大きく増し、小田川に逆に奔流の高梁川から
逆流現象、バックラッシュも生じ、小さな支流も氾濫、決壊、
真備町は広範囲に水浸し、二階建ての屋根寸前までの驚きの
洪水となった。平屋の家屋は早め避難していなければ溺死は
免れなかった。多くの犠牲者がでたが、しかし、新築の家屋
の多い新しい住宅団地も屋根近くの水害にさらされた。また
地方であり、人家族で車を数台保有も珍しくはなく、車も、
全損。水害で家屋大被害に保険金は下りず、解体費用だけは
公費、だが再建費用、あるいは完全リフォーム費用もすべて
自腹となった。とんでもない大損害を生じた。

 こうなった原因、無論、豪雨だったが、明治の大水害以来、
真備は大きな水害はなかった。だが危険性は高いとして長年
の懸案、小田川の流れを変更、船穂町に柳井原堰を建築は、
メリットのない船穂町からの了承をやっと得て工事開始、そ
の寸前、通産省出身の当時の石井知事の「工業用水の需要が
減った」との理由のちゃぶ台返し、これが真備町の息の根を
止める結果となった。

 そのときの記録写真

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   豪雨は上がった、その翌日の高梁川河口。左は玉島の
E地区(水島コンビーなーとの一部)

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この記事へのコメント

killy
2024年07月08日 10:44
大雨でしたが、気象庁のデータでは真備町の雨量は岡山県下最低でした。
瀬戸内側は災害が起きるほどの雨量ではなく、原因は新成羽川ダムの放流と小田川河川敷の樹林化で、樹木を伐採した後の9月30日の台風による豪雨では、設計通りに高梁川に合流しました。
河川敷の管理をやっておけば、合流地点変更の経費470億円は不必要でした。
4月に地理学の大学教授と、話題にならない矢掛から上流の小田川を見学しました。
雑談で、係争中の2団体は知識不足。裁判で勝つのは難しい。