人生、一時が万事、油断大敵。「事故るはずがない」と思ったときが事故るとき。あと一ヶ月で退職金といい気になったら大失敗


 人生、本当に油断大敵、まことに月並みながら、そう云う
以外にない。「これでいい」と思ったとき、必ず心にスキが
生まれる。これも陳腐なまでに平凡な真実にしても、これに
まさる人生訓はないかもしれない。あらゆる状況で、つねに
注意を怠らず、集中力を維持することである。車の運転など
はそのわかりやすい最たるもので、もう数限りなく難なくクリ
アーできたコーナー、カーブだからといって、ぞんざいな車両
感覚でのハンドリングで即座にサイドを擦る。凹ませる。

 いつなんどき、思いも寄らない意外な状況が噴出するかもし
れない、例えば残り一ヶ月で勤め上げて定年退職、かなりの額
の退職金、また年金は末永く支給される。もう毎朝、嫌な通勤
をしなくてもよく、仕事のプレッシャから開放される、と思い
ながら、軽はずみ、定年前でもとちれば懲戒免職はあり得る。

 ついいっときの感情に流されて、軽率な行動で注意一秒、ケガ
一生的な結果をもたらすこともあるし、もう人生は「もしや」と
いう心の持ち方、というべきか。

 さりとて、いつもガチガチにハイテンションである必要はない
が、常に陥穽にはまる可能性はある、と注意を怠らない心的態度
を保つ重要性である。

 などといってはみても、失敗は起こしがちだ。その失敗が小規
模で終わるよう、常に善処の習慣をつける以外にない。失敗はな
いにいいのは決まっている、だが対処の術もまた重要。とまあ、
ありきたりの感慨だが、実は今日は思い知ることがあったわけで
ある。塩でもまこうかと思っている。

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