8月を前にバラの断捨離が続出、梅雨以降、成長不良のバラが目立つ
今年は本当にあまりバラの花が咲かない。無論、品種、株
によって大きく異なるが、それにしても7月でも以前なら、
花は小さくなってもかなり咲いていたと思う。画像を残して
いるが、それを見ても8月を前にしてほぼ花を見ない、に等し
い状態はやや異様だ。一昨年、昨年はカンカン照り、とにか
少雨を極めた。今年は晴れたら気温は高いが、雨は春から
そこそこ降った。一昨年は台風が多かったし、超強力な台風
の洗礼を浴びたが、昨年から台風がほとんどない。それはい
いのだが、今年は花が少ない、春先からはさすがに、それな
りに順調だったが、二番花が少ない。7月中旬以降は成長不
良というのか、大苗で三年目の株が葉を落とし、花が咲かな
いどころか芽も出なくなるブラインドが目立ち、今シーズン
での有効な開花が期待できない、という状態となった。
葉を落とし、メインの幹が完全にブラインドとなっても枯
れたわけではないから、時間をかけて見守れば復活は不可能
でもないが、バラの維持は早朝に起きての水やり、その結果
の高額な水道料金、タイムリーは施肥、堆肥、土壌改良、
消毒、薬剤投入とコストがかかる。だから何らかの意味で「
有効な開花」がなされないと、コストパフォーマンスの破綻
となる。
有効な開花、とは切り花が可能、また切り花とならなくても
十分、鑑賞できるレベルの開花、がリーズナブルになされねば
ならない。それが葉が落ちて丸裸同然となり、新芽の兆候もな
い、あまりに貧相な枝ぶり、葉のつき具合となってしまう、
一気の退潮が顕著になる。雨がそこそこ降ったことの影響、と
しても本格的な梅雨に比べればさしたる雨量でもなかった。
とにかく、せっかちに開花を求めるわけでもないが、あまり
に状態が悪く、回復に長時間を要する、かかる経費と労力を考
えれば、そのような株は断捨離し、新たな株に差し替えるしか
ないのである。今年のバラの育成について現在まで考えて十分
注意し、水やりをきらさず、また根腐れを防止、タイムリーを
何よりもコンセプトとしたのだが、どうにも今年は見事な開花
が稀である。何年もコガネムシの成虫の害に悩まされたが、今
年は格段にすくない。害虫もさしたるものはない。だが要は、
さして開花もないから、虫も寄ってこない、のかもしれない。
塀の外の雑木林に勝手に生えている高木類、その逞しさには
閉口する。数年前に根本近くまで伐採したが、もう十数mどころ
でもない高さ、生い茂る葉の多さ、つややかさ、あの斜面が肥料
成分に富んでいるとは思えないが、野生種の生命力には舌を巻く。
人為的な新品種、芽接ぎ、接ぎ木でもクローンでの繁殖では、ど
う考えてもたくましい生命力は望むべくもない。
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